まるでmicroSDカードのような「mini SSD」が誕生。すでに対応製品まで!

The Vergeの報道で明らかになったmini SSDは、まるでスマートフォンのnanoSIMカードスロットのように、ピンを差し込むと取り出せます。本体サイズは15×17×1.4mmと、ほぼmicroSDカードと同サイズ。それでいて、SSDのネーミングにふさわしく、ドライブ容量は512GB/1TB/2TBの3モデル構成です。 超小型ながら大容量のmini SSD。そのデータ転送速度は最大3700MB/sとされています。これはPCのM.2スロットに装着されるPCI Express規格のSSDには、遠くおよびません。しかしながら、Nintendo Switch 2の新しいmicroSD Expressカードと比較すると、mini SSDのほうが、実に3倍以上高速です。なかなかスゴいSSDが誕生したことになりますよね~。 なお、SDカードの世界も進歩は激しく、ハイスピードモードのSD2.0規格でも、データ転送速度は最大25MB/sしかなかったのは遠い昔の話。いま最新のSD Express規格に対応したSDカードだと、最大3940MB/sものデータ転送速度が出るとされています。これだと新開発のmini SSDより高速ですけど、ただし、通常サイズのSDカードのみの対応速度。本体の小ささとスピードを同時に比べれば、mini SSDに軍配が上がりそうです。

突如として、Biwinから存在が明かされた形のmini SSD。とはいえ、正式な規格となって、幅広いメーカーが手がけるような新ストレージでもないようで、どれほど採用が広がるかは未知数のままです。 そうはいっても、コンセプトモデルというわけでもなく、たとえば、すでに最新の「GPD Win 5」では採用済み。タブレットやデジタルカメラなどに向けても、Biwinは提供していく方針なんだとか。SSDって、そこまで着脱を繰り返して携帯する存在でもありませんけど、世界最小で高速性能の新製品が飛び出したら、なにか変わるような気持ちになるのも不思議だな…。 Source: Biwin via The Verge

湯木進悟

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