令和8年大予想 どうなる!?高市政権 大手町の片隅から 乾正人
明けましておめでとうございます。と書いて行き詰まった。昨年1月に上梓(じょうし)した「大予測2025年 高市早苗が日本を取り戻す!」(ビジネス社)で高市政権誕生を的中させたことに調子に乗って前回、「新年初回は『令和8年大予想』をお送りしたい」と、読者の皆さまに予告してしまったことを悔いている。
霊能者でも占い師でもない人間が、未来を予測するのは神をも恐れぬ所業である。しかし、約束してしまった以上はやむを得ない。
今年は、ご存じの通り丙午(ひのえうま)。中国4千年の知恵である十干十二支によると、丙は火の兄、午は火の盛りという意味で、非常に強い炎のエネルギーを持つ年なんだそう。
台湾有事は起こるのか
そんな炎の男・トランプが新年早々、やってくれた。何かと問題の多かった独裁者のベネズエラ大統領を力ずくで米国に連行してしまった。
「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という名言があるが、なんと米国は、丙午にあたる1846年、メキシコに難癖をつけて侵攻、カリフォルニアなどをもぎとっている。
国連憲章も国際法もクソくらえ、大事なのは自国の利益だ、というトランプ流極まれりの所業だが、誰も止められない。訳知り顔の識者は、「弱肉強食の世界になりかねない」と眉間に皺(しわ)を寄せるが、12年前のプーチンによるクリミア併合以来、とっくに世界は弱肉強食の帝国主義時代に逆戻りしてしまったのである。
帝国主義は、軍事力と経済力を軸とした力への信奉と他国や領土への飽くなき支配欲を特徴としている。
ウクライナ戦争もガザの悲劇も帝国主義下の世界の一断面だ。
注目される4月の米中首脳会談だが、習近平はベネズエラの一件を黙認する代わり、台湾問題に「手を出すな」と要求するはずだ。
放っておくとトランプが「OK」と妥協してしまう悪夢が現実になる可能性は極めて高い。高市が訪米時にトランプを説得できるかどうかが、上半期最大の焦点となった。
とはいえ、年内に「台湾有事」が起こる可能性は薄い。人民解放軍は、台湾上陸作戦を敢行できる装備も訓練も足りないからだ。しかも60年前の丙午の年に文化大革命が起こっている。習近平が強権で抑え込んできた民衆のエネルギーが、炎の如(ごと)く噴出し始めると予言しておこう。
6月解散7月総選挙も
さて、日本である。
昨年、首相が高市に交代していて本当に良かった。彼女の国会答弁によって「台湾併合」という習近平の野望が、ホンモノであることを日本人の誰もが実感したからだ。
上野動物園のパンダともまもなくお別れ。代わりはこない。「パンダが再び来日できるよう日中友好を」という輩(やから)が必ず出てくるだろうが、彼ら彼女らは独裁者の友である。
皮肉なことに習近平が北風を吹きつければつけるほど、高市人気は維持される。並の政権なら発足から3カ月も経(た)てば支持率は急降下するが、中国のおかげで支持率の低下はゆるやかになろう。となれば、6月の通常国会会期末に衆院解散を断行、総選挙に打って出るはず。その結果は…。というところで、ちょうど時間となりました。本年もどうぞご贔屓(ひいき)に。=敬称略(コラムニスト)