話題株ピックアップ【昼刊】:あすか薬HD、オープンH、楽天グループ

あすか薬HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■あすか薬HD <4886>  2,585円  +286 円 (+12.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位  あすか製薬ホールディングス<4886>が急反発している。18日の取引終了後、オンライン診療サービスなどを展開するMICIN(東京都港区)と過敏性腸症候群(IBS)治療用アプリの共同開発及び販売に関する契約に合意したと発表しており、これを好感した買いが入っている。IBSは大腸及び小腸に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないにも関わらず、腹痛や腹部の不快感、便通異常などを主な症状とする消化管の機能障害。MICINは、オンライン診療サービスや分散型臨床試験(DCT)プラットフォームなどのデジタルソリューションを展開するほか、デジタルセラピューティクス事業として疾患の管理だけではなく、予防や診断、治療に貢献する治療用アプリや治療補助アプリを開発している。今回の連携では、IBSに悩む患者へ新たな治療選択肢を届けることを目指すとしている。

■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,500円  +89 円 (+6.3%)  11:30現在

 日本ビジネスシステムズ<5036>に人気集中、カイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げている。クラウドインテグレーションで業界の先陣を切っており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉え、業績は好調を極めている。18日取引終了後、今期の年間配当を35円から40円に増額することを発表しており、これがポジティブ視されているほか、東証が9月3日から8日のいずれかの日に同社株を東証プライムに市場区分を変更すると発表しており、これが株価を強く刺激している。なお、既存株主による230万4400株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限34万5600株の売り出しを実施(売出価格は8月27日から9月1日までの期間に決定)する。

■オープンハウスグループ <3288>  7,491円  +338 円 (+4.7%)  11:30現在

 オープンハウスグループ<3288>が3日続伸し、2021年11月につけた上場来高値に接近した。同社は18日取引終了後、米国中部カンザス州オレイサ市において賃貸用住宅コミュニティーの開発を開始したと発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。米国のディベロッパーであるPeakMade Real Estate社と、Blue Vista Capital Managementとの初の共同開発として推進。顕著な賃料上昇を続けるカンザスシティー都市圏での第1号案件として戸建て住宅やタウンハウスなど総戸数214戸と、プールやドッグランなど共用施設の建設を進め、28年の完成を予定する。

■アドヴァングループ <7463>  899円  +29 円 (+3.3%)  11:30現在

 アドヴァングループ<7463>が反発している。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。上限を24万株(自己株式を除く発行済み株数の0.70%)、または2億円としており、取得期間は8月19日から11月20日まで。資本効率の向上及び機動的な資本政策を遂行することに加えて、PBRの向上並びに株主還元の充実を目指すのが狙いとしている。

■楽天グループ <4755>  896.4円  +21.3 円 (+2.4%)  11:30現在

 楽天グループ<4755>は4日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2026年にも日本の衛星通信市場に参入する」と報じられており材料視されている。記事によると、総務省は9月にも有識者会議を立ち上げ、既存のスマートフォンが衛星と直接通信するサービスについて制度設計の検討を進め、周波数帯や電波の出力を決めたうえで、早ければ26年夏にも通信会社からの申請受け付けを始めるとある。楽天グループ傘下の楽天モバイルは、出資する米国の衛星スタートアップのASTスペースモバイル<ASTS>が通信衛星の開発を進めており、将来的に高速・大容量な通信サービスの提供を目指している。

■三井倉HD <9302>  4,305円  +95 円 (+2.3%)  11:30現在

 三井倉庫ホールディングス<9302>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズの株式保有割合が9.14%から10.14%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は8月8日となっている。

■三菱総合研究所 <3636>  4,980円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

 三菱総合研究所<3636>が3日続伸している。18日の取引終了後、日本ビジネスシステムズ<5036>が実施する株式の売り出しに伴い、保有するJBS株式の一部である170万株を売却すると発表。これにより投資有価証券売却益約14億円を特別利益として25年9月期連結決算に計上する見込みとしたことが好材料視されている。なお、25年9月期業績予想への影響は精査中としている。

■パンパシHD <7532>  5,359円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は続伸し、上場来高値を更新している。同社は18日の取引終了後、25年6月期の連結決算の発表にあわせて、26年6月期の連結業績予想を発表した。売上高は前期比3.6%増の2兆3270億円、営業利益は同4.7%増の1700億円を計画する。前期に続き過去最高益を更新する見通し。主力のディスカウントストア事業で新業態を除き新規25店舗以上を出店するほか、既存店売上高は同3.0%増を見込む。デリカや好調なカテゴリーの強化などを通じ、新たな来店動機を創出する。26年6月期の年間配当予想は8円50銭と株式分割を考慮したベースで実質増配を計画しており、好感した買いが集まっている。25年6月期の売上高は前の期比7.2%増の2兆2467億円、営業利益は同15.8%増の1622億9600万円だった。業績が予想を上回ったことから配当を増額し、期末配当は1円増額の26円(前期比1円増配)となり、年間配当は1円増額の35円(同5円増配)になった。同時に9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性向上及び投資家層の拡大を図る。株式分割に伴い、25年12月末時点から株主優待も変更する。新制度では毎年6月末及び12月末時点の年2回の基準日時点で100株以上300株未満を保有する株主に対し、パンパシHDの電子マネー「majica」のポイント300円分(年間600円分)、300株以上500株未満の株主にポイント1000円分(年間2000円分)、500株以上の株主にポイント2000円分(年間4000円分)を贈呈する。なお、これまでは100株以上の株主にポイント2000円分(年間4000円分)を贈呈していた。

■フージャース <3284>  1,289円  -80 円 (-5.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

 フージャースホールディングス<3284>が反落している。18日の取引終了後に、415万2200株の公募増資と自社株処分による50万株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限69万7800株の第三者割当増資を実施すると発表しており、株主価値の希薄化などに対する懸念から売られているようだ。発行・売出価格は8月26日から28日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金は全額シニア分譲マンションの用地取得及び建築費に充当する予定としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  16,360円  -345 円 (-2.1%)  11:30現在

 ソフトバンクグループ<9984>が売りに押される展開。前日まで9連騰と気を吐いたが、きょうは朝方こそ強弱拮抗していたものの、その後に軟化した。生成AI市場の拡大を背景に世界的なAIデータセンターの建設ラッシュが進むなか、同社はトランプ米政権が打ち出す大規模AIインフラ計画の「スターゲート」で主導的な役割を担っており、AI関連株の象徴として東京市場でも引き続き注目度が高い。そうしたなか、18日に台湾の鴻海精密工業の劉会長がソフトバンクGと協力して米オハイオ州でAIデータセンター関連設備の製造を行うことを明らかにしたと伝わっており、これはポジティブ視される材料となっている。また、米インテル<INTC>と20億ドルを出資する契約を結んだことも発表しており、株価の刺激材料に事欠かない。ただ、ここ最近は上げ足が非常に急ピッチでスピード警戒感も拭えない状況で、きょうは先物主導のインデックス売りの影響も受けているもよう。

■アステリア <3853>  893円  +148 円 (+19.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

 アステリア<3853>は連日ストップ高。法定通貨に価値を連動させた「ステーブルコイン」が国内で初めて発行される見通しとなったことが話題を呼んでいる。発行するのはフィンテックベンチャーのJPYC(東京都千代田区)で、当該企業は18日に金融庁から資金決済法に基づく資金移動業者に登録されたことを明らかにした。準備完了後速やかに円建てステーブルコインのサービスを開始するという。これを手掛かりとして、株式市場では同日に関連銘柄を探す動きが活発化。傘下のファンドを通じてJPYCへ出資するアステリアが物色のターゲットとなり、ストップ高に買われる人気となった。同社株はきょうも買いを集めている。JPYC出資企業(直接またはファンド経由含む)にはこのほかパーソルホールディングス<2181>、アイフル<8515>、電算システムホールディングス<4072>傘下の電算システム、ユナイテッド<2497>などがある。

■フライングガーデン <3317>  3,040円  +414 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在

 フライングガーデン<3317>が急反発し一時ストップ高の3130円に買われる場面があった。18日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したほか、株式分割に伴い26年3月期の期末一括配当予想を30円から16円に変更したことが好感されている。配当予想は株式分割前換算では32円となり、実質増額修正となる。

■近畿車輛 <7122>  2,415円  +207 円 (+9.4%)  11:30現在

 近畿車輛<7122>は大幅高で年初来高値を更新。18日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資顧問業の米レンジリー・キャピタルが保有する近畿車株の割合が5.05%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は8月8日。

■大盛工業 <1844>  1,016円  +81 円 (+8.7%)  11:30現在

 大盛工業<1844>が上げ足加速、一時11.7%高の1044円まで舞い上がる場面があった。同社株の4ケタ大台乗せは2005年以来約20年ぶりとなる。全国的に下水道インフラ整備が喫緊の課題となるなか、同社はその関連有力株として人気化したがここ最近は需給相場の様相が強い。貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がり、それが踏み上げ相場を加速させる格好となった。「空売り筋も後には引けない状況で、仕手戦の様相を呈している」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。

■インフォメティス <281A>  1,655円  +105 円 (+6.8%)  11:30現在

 インフォメティス<281A>が大幅続伸している。東京証券取引所が18日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を19日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も19日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入しているようだ。 ●ストップ高銘柄

 AppBank <6177>  202円  +50 円 (+32.9%) ストップ高   11:30現在

 日本精鉱 <5729>  13,480円  +3,000 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在  コンヴァノ <6574>  2,547円  +500 円 (+24.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  堀田丸正 <8105>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  THECOO <4255>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在  など、6銘柄 ●ストップ安銘柄  なし 株探ニュース

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