E5」は小さいのにオールマイティな相棒。日常・仕事・旅行で違いが光る(ライフハッカー・ジャパン)
X-E5の大きな特徴は、今作から新しく搭載された「デジタルテレコンバーター」機能。 レンズはそのままに、画の一部を切り取ってズームすることができる機能で、この機能によって通常の1xに加えて1.4×、2.0×の3種類の画角が楽しめるんです。 たとえば23mmのキットレンズの場合、このレンズひとつで通常の換算約35mmに加えて約50mm、約70mmの画角で撮ることができてしまいます。 ズームレンズだとレンズが大きくなってしまいがちですが、これならお気に入りの薄いレンズで色んな画角をまかなえるので、持ち運びも苦になりません。 特に海外旅行などでは治安を気にしてレンズの付け替えもしにくかったので、この機能は本当に理想的です。
さらにX-E5には「フィルムシミュレーションダイヤル」も初めて搭載。左上のダイヤルでフィルムシミュレーションを切り替えられるようになりました。 実は、僕がFUJIFILMを愛用する理由のひとつがこの「フィルムシミュレーション」。 フィルムシミュレーションを使えば撮って出しで良い色になるので、レタッチの工程が不要になるんです。 たとえば誰かと旅行に行った時は写真をすぐに送ってあげたい一方で、枚数が多いとレタッチのハードルも高く、時間もそれなりにかかってしまいますよね。 一方で、フィルムシミュレーションで好みの色で撮影できれば、旅行の後もスマホに取り込むだけでサッと写真を共有することができます。 また、このフィルムシミュレーションはお気に入りのレシピを登録することも可能。 自分で作るのはもちろん、有名なフィルムの再現や、オリジナルの色味などいろんなレシピをクリエイターが配布しているので、それを自分のカメラに登録することができます。 僕は海外クリエイターのレシピを5つぐらい登録して、いろんなフィルムの色の再現を楽しんでいます。
前作と比べると価格の高さが懸念になってしまうX-E5ですが、その分何一つ妥協がないのがX-E5の良さ。 ほかの機種だと重量が重かったり、高画素じゃなかったりと懸念点が浮かぶことが多いなか、X-E5は最新のスペックで最も良い機能を積んでいるので、個人的には価格に対して十分見合っていると感じます。 そのため、日常や旅行用のカメラとしてはもちろん、仕事や動画など別のシチュエーションで使いたい時にもまったく問題なく使えるのが、X-E5のメリット。 前作のX-E4と比べて価格も高くなっていますが、その分より本格的に写真を楽しめるカメラになったと感じています。 X100シリーズと同じ価格帯でレンズ交換式の拡張性が入っていると思えば、むしろ少しお得に感じてしまうかもしれません。
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手ブレ補正が入ったことで、重みが増したのは少し気になるポイント。 手ブレ補正自体はとても便利ですが、前作を使っていると「少し重たくなったな」という印象を受けてしまうかもしれません。 もうひとつ気になったのは、今回位置が変わったAF切り替えボタンや、新しいフィルムシミュレーションダイヤルが引っかかりやすいこと。 知らない間に手が当たったり、バッグの中で引っかかったりして切り替わってしまったことが何度かあるので、もし次回作が出るのであればぜひ改良してほしいポイントです。 高画素機ならではのテレコン機能を備え、小さいボディと小さいレンズで、旅先でも気軽に思い出を残せるFUJIFILM「X-E5」。 特にテレコンの機能は、身軽にカメラを持ち運びたいという僕の理想を叶えてくれました。 旅行用カメラを探している方はもちろん、X100VIが気になっていた方にもぜひおすすめしたいです。 Rei丨暮らしとNotion。(コンテンツクリエイター / Notion公式アンバサダー) IT企業のプロジェクトマネージャーとして7年間の経験を経て、2023年に著書『Notionライフハック』(翔泳社)を出版。国内にて2万部を突破し、2025年に韓国にて翻訳版が刊行。 現在はコンテンツクリエイターとして、テックや生産性をテーマとした発信活動や、プロダクト開発を行っている。YouTubeチャンネル「暮らしとNotion。」の登録者数は約3万人(2025年現在)。|Notion, YouTube, X, Instagram 企画・監修:Rei/執筆・撮影協力:みのくるみ Source: FUJIFILM, Amazon.co.jp
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