自撮り1枚で人生が詰む?SNS画像から「個人情報を特定」されるゲーム

コラボニュース

SNS投稿に潜む個人情報漏洩のリスクを疑似体験しながら学べるWEBブラウザゲーム「インフルエンサー育成ゲーム ばくモレ」(以下、本ゲーム)を、ドコモが公開しました。本ゲームは、2025年に開催され大きな反響を呼んだ「ばくモレ展」に続くプロジェクト。“盛れ”が“漏れ”に変わる「教育×ゲーム」という楽しみながらもヒヤッとする疑似体験を通じて、SNSの情報漏洩を学べる教育コンテンツとして開発されました。遊び方はいたってシンプルで、投稿する画像を選んでいくだけ。プレイヤーはインフルエンサーを夢見る女子高生となり、投稿を重ねてフォロワー100万人のメガインフルエンサーを目指します。選択肢となる画像は、カフェや学校、バイト先など若年層にとって極めて身近な光景ばかり。一見すると可愛く盛れている画像に見えますが、そこにはマンホールの識別番号や瞳への映り込みなど、個人情報の特定につながるリスクが巧妙に隠されています。プレイヤーは投稿前に画像を細部まで拡大し、“漏れのない”一枚を慎重に見極めていきます。個人情報が含まれる画像を選んでしまうと、SNSから得た情報を悪用する人物「ばくモレマン」が突然目の前に現れる演出とともに、具体的にどんな事件に巻き込まれる可能性があるかを「バッドエンド」として体験することになります。この「バッドエンド」は、単に恐怖を煽るためのものではありません。何気ない投稿がどのように深刻な犯罪へと繋がってしまうのか。SNSの先に潜むリスクを可視化し、自分事として捉え直すためのシミュレーションとなっています。合計5回+αの選択をすべて正解し、一度も特定されずにメガインフルエンサーになれる確率はわずか486分の1。このシビアな数字は、SNSにおいて「たった一度の油断」が取り返しのつかない事態を招きかねないという、本作が伝えたい本質的なメッセージを物語っています。このゲームの背景にあるのは、断片的な情報をパズルのように繋ぎ合わせる「モザイクアプローチ」という巧妙な手口です。SNSに投稿された写真や動画、何気ない文章を一つずつ収集・分析することで、本来なら隠されているはずの個人名や住所が、驚くほど高い精度で特定されてしまうことを指します。本ゲームに仕掛けられた流出のポイントは、決して想像上のトラップではありません。出てくる事例は、すべて実際の手口を参考にしたリアルな設定です。昨今のAIや画像解析技術の進化により、何気ない自撮りが最悪の事件を引き起こす「手がかり」になり得る、現代の恐ろしい現実を再現しています。
都内にあるマンホールの「ある番号」から、ピンポイントで住所を割り出す手口などが紹介されている。
このゲームが開発された背景には、若年層におけるSNS利用の急速な浸透があります。こども家庭庁の調査(※1)によると、青少年(満10~17歳)のスマートフォン利用率は84%を突破。そのうち7割以上がSNSでの発信を経験しており、もはや生活インフラとして定着しているといえます。一方で、SNSに起因する児童の犯罪被害は深刻な社会課題です。特に小学生の被害件数は10年前の約5倍にまで急増しているという衝撃的なデータ(※2)もあり、被害の「低年齢化」は深刻な社会課題となっています。ドコモが2025年開催に実施したSNSでの情報漏洩リスク啓発を目的とした写真展「ばくモレ展」でも大きな反響がありました。来場した保護者や教育関係者から「ここまで直感的に危険性がわかる教材は他にない」と切実な声が寄せられたことを受け、ドコモは“SNSを禁止する”のではなく、リスクを正しく理解した上で、安全に自己表現を楽しんでほしいという想いから、場所を選ばず誰でもアクセスできるゲームの開発を決定しました。
※1 こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」※2 警察庁「令和3年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況」
「SNSの危険性を生徒にどう教えればよいか分からない」「座学だけでは生徒の関心を惹きつけられない」といった教育現場の課題を受け、ドコモは教育現場でそのまま活用できるオリジナル教材を開発しました。この教材は、導入から振り返りまで一貫して行える教材となっており、学校の授業はもちろん、自治体や家庭での学習などにも活用できるよう、公式サイトから誰でも無料でダウンロードが可能です。公開に先がけて、渋谷区立代々木中学校で行われた先行授業では、生徒たちが実際に本ゲームを体験しました。情報セキュリティの専門家である神戸大学大学院・森井昌克教授の「投稿前の見直しや設定だけで、漏洩の9割以上は防げる」という知見に基づき 、生徒たちは「どうすれば防げたか」をグループワークでディスカッション。楽しみながらも、自らの身を守るためのスキルを主体的に学ぶ姿が見られました。ドコモはこうした教材の提供を通じて、SNSの安全な利用を促進する「社会実装」をめざしています。ドコモが伝えたいのは、「SNSは怖いからやめよう」という否定ではありません 。ゲームの最後には、リスクを乗り越え、SNSを通じて夢を叶えるポジティブな姿が描かれています。SNSは自己表現を支えるインフラである一方、一瞬の油断が大きなトラブルに直結する側面も持ち合わせています。投稿ボタンを押す前に一度立ち止まって、自分の投稿を見直す習慣を。リスクを正しくコントロールして、安全にSNSを活用してほしい。そんな願いが、このゲームには込められています。

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