高校野球千葉大会決勝 市立船橋ー八千代松陰 【随時更新】 甲子園の切符をつかむのは? 途中経過・結果

市船ソウル」で去年の悔しさを晴らせるか、市立船橋。「青のプライド」で27年ぶりの栄冠か、八千代松陰

ことしの「戦国千葉」を制するのはどちらか。夏の全国高校野球・千葉大会の決勝の結果・途中経過を随時更新でお伝えします。

市立船橋が逆転サヨナラ勝ちで、3年ぶり7回目の甲子園出場を決めました。

サヨナラ直後の様子

八 101  001  000  4     |  7

 000  020  100    |  8×

▼1回表・八千代松陰

先頭の1番・下平がライトオーバーのツーベースで出塁し、2番・矢島のセーフティーバントが決まり、0アウト1・3塁のチャンス。3塁ランナーが相手キャッチャーの悪送球を誘って、八千代松陰が1点を先制しました。しかし、後続のチャンスは市立船橋のピッチャー・諸岡がしのぎました。

▼1回裏・市立船橋

1アウトから、2番・小島がレフト前ヒットで出塁。その後、2アウト2塁と得点圏にランナーを進めますが、後続が倒れ、得点はなりませんでした。

▼2回表・八千代松陰

1アウトから、8番・高橋優がライト前ヒットで出塁。バントで送って、2アウト2塁とチャンスを作りましたが、あと1本が出ず無得点でした。

▼2回裏・市立船橋

2アウトから、8番・諸岡が右中間へエンタイトルツーベースヒットで出塁。しかし、9番・吉崎はキャッチャーファウルフライに倒れました。

▼3回表・八千代松陰

2アウトから、4番・松森がセンター前ヒットで出塁。盗塁を決めて2アウト2塁とチャンスを作ると、5番・勝部が左中間を割るタイムリースリーベースヒットで、八千代松陰が1点を追加しました。ただ、市立船橋は、その後の得点を許しませんでした。

▼3回裏・市立船橋

2アウトから、3番・花嶋がきわどい球を見極めてフォアボールで出塁。しかし、後続が続きませんでした。

▼4回表・八千代松陰

この回の頭から、市立船橋のピッチャーは右サイドスローの島田に交代。この試合、両チーム通じて初めての三者凡退となりました。

▼4回裏・市立船橋

1アウトから6番・井上が左中間へのツーベースヒットでチャンスを作るも、後続が打ち取られて無得点でした。市立船橋は毎回ランナーを出すも、ホームが遠い展開が続きます。

▼5回表・八千代松陰

八千代松陰は1番からの好打順でしたが、三者凡退に終わりました。市立船橋・島田の好投が光ります。

▼5回裏・市立船橋

先頭の9番・吉崎がレフトにホームランで、市立船橋が1点を返します。さらに2アウトから、3番・花嶋が左中間にツーベースヒット。ここで八千代松陰は好投の高橋優に代え、1年生・石倉をマウンドに送ります。「市船ソウル」が鳴り響く中、4番、5番は連続フォアボールで、2アウト満塁のチャンス。6番・井上が押し出しデッドボールで市立船橋が同点に追いつきました。なお2アウト満塁でしたが、八千代松陰・石倉がふんばって同点にとどめました。

▼6回表・八千代松陰

1アウトから、デッドボールでランナーが出たあと、6番・内山がライト前ヒットでヒットエンドランを決め、1・3塁のチャンスを作ります。2アウト後、8番・石倉の打席でワイルドピッチとなり、八千代松陰が1点を勝ち越します。石倉がフォアボールとなったあと、市立船橋はピッチャーを背番号1の川崎に交代。続くピンチはしのぎました。

▼6回裏・市立船橋

先頭の8番・川崎がエラーで出塁、続く9番・吉崎の送りバントがフィルダースチョイスを誘います。そして1番・大木が送りバントで1アウト2・3塁のチャンスを作ります。2番・小島は浅いレフトフライでサードランナーは動けず。3番・花嶋はデッドボールで、2アウト満塁となりましたが、4番・田中は見逃し三振となり、市立船橋は無得点。八千代松陰・石倉が土壇場で粘りました。

▼7回表・八千代松陰

1番から始まる好打順で、1番と2番は連続三振のあと、3番・三上はセンター前ヒットで出塁します。4番・松森の捉えた打球はショート正面のライナーで3アウト。追加点はなりませんでした。

▼7回裏・市立船橋

先頭の5番・松原がセンター前ヒットで出塁。送りバントで進み、1アウト2塁で7番・満崎がライト前へタイムリーヒット。市立船橋が再び同点に追いつきます。8番・川崎が送りバントで、2アウト2塁となったところで、八千代松陰はショートを守っていた三上をマウンドへ。ホームランを打っている9番・吉崎はフォアボールで、2アウト1・2塁となりましたが、後続が打ち取られて同点止まりでした。

▼8回表・八千代松陰

5番から始まる攻撃でしたが、市立船橋・川崎のテンポの速い投球の前に三者凡退に抑えられました。

▼8回裏・市立船橋

2番から始まる好打順でしたが、八千代松陰・三上の前に三者凡退に抑えられました。市立船橋の4番・田中の打球は左中間に飛びましたが、センター・矢島がダイビングキャッチ。場内が大きく沸きました。

▼9回表・八千代松陰

先頭の代打・伊藤がデッドボールで出塁。続く9番・石塚のバントが内野安打となり、0アウト1・2塁のチャンスを作ります。しかし、その後バント失敗でランナーを進められず、続くバッターも市立船橋・川崎に抑えられ、勝ち越しはなりませんでした。

▼9回裏・市立船橋

2アウトから7番・満崎がフォアボールで出塁すると、8番・川崎がライト前ヒットで1・3塁と一打サヨナラのチャンスを作ります。しかし、9番・吉崎はピッチャーゴロで、試合はタイブレークに入りました。

▼10回表・八千代松陰

0アウト1・2塁から始まるタイブレークで、先頭の4番・松森が送りバントを決めると、5番・勝部がレフト前にタイムリーヒットを打ち、八千代松陰が勝ち越します。その後、7番の高橋結にも左中間にタイムリーツーベースヒットが出て2点を追加。1番の下平に押し出しデッドボールもあり、八千代松陰が一気に4点を挙げました。

▼10回裏・市立船橋

市立船橋は1番からの好打順。連続フォアボールの押し出しでまず1点を返します。そして、3番・花嶋が右中間にタイムリーツーベースヒットで2点を追加し、1点差。代打の清水公がデッドボールでつなぎ、2・3塁から5番・松原がセンターに犠牲フライを放ち、同点に追いつきます。その後、2アウト満塁から8番ピッチャーの川崎がセンター前にタイムリーヒットを打ち、市立船橋が大逆転のサヨナラ勝ちで3年ぶり7回目の甲子園出場を決めました。

決勝の見どころは?

夏の全国高校野球千葉大会の決勝は、午前10時から千葉市美浜区の「ZOZOマリンスタジアム」で行われました。

市立船橋は、3年ぶりの甲子園出場を目指します。去年の大会は、決勝で延長10回タイブレークでサヨナラ負けと、あと一歩で優勝を逃しました。

市立船橋は、ここまで全試合で7得点以上を記録している打線が強みです。野手の中心は、15歳以下の日本代表経験がある、3番・キャッチャーの花嶋大和選手。

今大会でもホームランを打っている強打でチームを引っ張り、最速140キロを超える投手4人を引っ張る捕手としても存在感を放っています。

去年の大会もレギュラーとして出場していた花嶋選手は、「人生で一番悔しい試合だった。ことしは去年の忘れ物を取り返しに行く」と意気込んでいました。

八千代松陰は、27年ぶりの甲子園出場を目指します。現ヤクルトの長岡秀樹選手を擁して準優勝した2019年以来の決勝進出です。

八千代松陰は、接戦を勝ち抜く粘り強さが持ち味で、隙を突いた走塁、堅守が光ります。

エース左腕の高橋優太投手は、120キロ台中盤のストレートに、100キロを切るカーブなど、多彩な球種を織り交ぜて、テンポよく丁寧に低めを突く投球が持ち味です。ほとんどの試合で高橋投手が試合を作り、リリーフに繋いで僅差の試合をモノにしてきました。

しかし、9回途中で降板した準決勝後、高橋投手は「決勝では最後まで投げ抜くつもり」と決意していました。

スタメンは

両チームのスターティングメンバーは以下の通りです。

■先攻・八千代松陰■

1番・下平(二)2番・矢島(中)3番・三上(遊)4番・松森(一)5番・勝部(右)6番・内山(左)7番・高橋結(捕)8番・高橋優(投)

9番・石塚(三)

■後攻・市立船橋■

1番・大木(右)2番・小島(中)3番・花嶋(捕)4番・田中(三)5番・松原(一)6番・井上(中)7番・満崎(二)8番・諸岡(投)

9番・吉崎(遊)

池田記者

八千代松陰は、準決勝とメンバーは一緒ですが、打順を入れ替えてきました。

市立船橋は、キャプテンの田中選手が4回戦以来のスタメン出場で4番に入りました。

両校の勝ち上がりは

■市立船橋■

【2回戦】 9ー4 光英VERITAS

【3回戦】 7ー2 市原中央

【4回戦】 10ー2 千葉明徳 (8回コールド)

【5回戦】 12ー0 西武台千葉 (5回コールド)

【準々決勝】 8ー1 東海大浦安 (8回コールド)

【準決勝】 10ー0 中央学院 (5回コールド)

池田記者

ノーシードながらも実力校と当たった序盤を盤石の戦いで勝ち進み、4回戦以降はすべての試合でコールド勝ち。準決勝では去年のセンバツベスト4の中央学院を圧倒し、Aシードの実力をしっかりと発揮してきた勝ち上がりでした。

■八千代松陰■

【2回戦】 10ー3 木更津 (8回コールド)

【3回戦】 5ー1 長狭 (10回タイブレーク)

【4回戦】 10ー0 日大習志野 (6回コールド)

【5回戦】 8ー5 市立柏 

【準々決勝】 7ー4 千葉黎明

【準決勝】 2-1 習志野

池田記者

接戦の強さを見せる勝ち上がりです。3回戦ではタイブレークを制し、準々決勝では、センバツ出場の千葉黎明に4点差を逆転勝利しました。準決勝では、粘る習志野を振り切りました。ここまでエラーは2つのみと、堅守も光ります。

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