西武20年ドラ1スラッガーが戦力外…同年ドラ1が活躍する中、今季は一軍未出場|記事一覧|高校野球ドットコム
1日、西武は11人の戦力外を発表した。その中に20年ドラフト1位の渡部 健人内野手(日本ウェルネス)の名前があった。
渡部は小学校の時からベイスターズjrに選出されるなどエリートプレーヤーとして活躍。中学時代、中本牧シニアでプレーし、巨人・石川 達也投手(横浜)ら、神奈川の強豪校でプレーする選手たちとチームメイトだった。その後、横浜商大高に進学した渡部は1年夏からスタメンで出場。大きな体格を生かした長打力だけではなく、ミート力の高さを兼ね備えた強打者であった。その後、ベイスターズjr、中本牧シニアでチームメイトだった選手が通っていた日本ウェルネスへ転入した。
渡部は175センチ105キロと恵まれた体格ながら、高校時代は強打のショートとして活躍。3年春ではベスト16入りを果たし、初のシード入りに貢献した。最後の夏は2本塁打5打点と自慢の長打力を発揮した。
桐蔭横浜大に入学すると、1年春からスタメンに出場。順調に本塁打を重ね、大学日本代表候補にも入った。
本領発揮したのは大学ラストシーズンの4年秋だった。なんと1シーズンで7本塁打を放った。当時はコロナ禍でなかなかアピールが難しい時期だった。その中でもドラフト前に突き抜けたパフォーマンスを見せた渡部は堂々のドラフト1位候補に入った。この打撃がスカウト陣の目に留まり、西武から1位指名を受けた。
入団前は山川穂高内野手(中部商)のように二軍で実績を重ね、一軍での大爆発を期待された。1年目は1本塁打、3年目は57試合で6本塁打を記録するが、以降は二軍暮らしが続く。今季は一軍未出場に終わった。
20年のドラフト1位では阪神の佐藤輝明外野手(近畿大)、日本ハムの伊藤大海投手(駒大苫小牧)など多くの活躍選手がいる中、最初の戦力外選手となった。
<20年ドラフト1位>
ヤクルト 木澤 尚文投手(慶応-慶応義塾大)
中日 高橋 宏斗投手(中京大中京)
広島 栗林 良吏投手(愛知黎明-名城大-トヨタ自動車)