フィリピン大統領、台湾有事巡る発言で中国が「誤解」

 フィリピンのマルコス大統領(写真)は11日、中国と台湾の間で紛争が起きればフィリピンが必然的に巻き込まれるという自身の発言について、中国が「誤解している」と述べた。フィリピンのケソン市で7月撮影(2025年 ロイター/Lisa Marie David)

[マニラ 11日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は11日、中国と台湾の間で紛争が起きればフィリピンが必然的に巻き込まれるという自身の発言について、中国が「誤解している」と述べた。

マルコス氏は6日、台湾はフィリピンに近く、フィリピン人のコミュニティーも大きいことから、「全面戦争になれば、われわれも巻き込まれるだろう」などと語った。

これを受けて 中国は8日、マルコス氏が「火遊び」をしていると非難した。 もっと見る

マルコス氏は11日の記者会見で、「プロパガンダのためにわれわれは誤解されていると思う。なぜこれを火遊びのように特徴づけるのか、少し困惑している」と述べた。

マルコス氏は、紛争が起きた場合、台湾で働き、生活しているフィリピン人は避難しなければならないとした上で、対立や戦争は避けたいという立場を示した。

フィリピン政府のデータによると、10万人以上のフィリピン人が台湾に住み、働いている。

マルコス氏は「台湾を巡る戦争はフィリピンを紛争に巻き込むことになるだろう。それが私が言おうとしていることだ」と語った。

フィリピンと中国は南シナ海の領有権争いを巡り緊張が高まっている。

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