天安門事件から36年、米国務長官が追悼 共産党批判の声明

 6月3日、米国のルビオ国務長官(写真)は中国の天安門事件から36年となる4日を前に声明を発表し、流血の弾圧を厳しく批判した。写真は5月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[3日 ロイター] - 米国のルビオ国務長官は3日、中国の天安門事件から36年となる4日を前に声明を発表し、流血の弾圧を厳しく批判した。今も迫害を受けながら責任追及を続ける中国人を賞賛し「世界は決して忘れない」などと指摘した。

米国と中国は貿易摩擦が続いており、近く両国の首脳が電話会談を行って中国によるレアアース(希土類)の輸出規制などを取り上げる見通し。ただ、両国関係は依然ぎくしゃくし、そうした中でルビオ長官の声明が出された。

ルビオ長官は声明で「基本的自由を行使しようとして殺害された中国の人々を追悼するとともに、真相解明と公正な対応を求めて今も迫害に苦しんでいる人々の勇気に敬意を表する」と述べた。

その上で「中国共産党は検閲による情報統制に必死だ」と指摘。「(事件当時に)危険と分かっていながら立ち向かった人たちの勇気は、自由や民主主義、自らの手で政治を決めるといった原則が米国だけのものでなく、人類共通の原則であり、中国共産党が消し去ることはできないことを思い出させてくれる」と強調した。

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