加賀市長に山田氏 現職破る 12年ぶり選挙戦制す

 加賀市長選は5日、投開票され、新人で元市教育長の山田利明氏(67)(無所属)が、4期目を目指す現職の宮元陸氏(68)(同)を破って初当選した。12年ぶりの選挙戦となった現職と新人の一騎打ちは、市政の改革を訴えた新人が勝利した。投票率は過去最低の63・69%(2013年は74・48%)、当日有権者数は5万1833人だった。

当選確実の報を受け、万歳三唱する山田氏(5日、加賀市で)

市長選開票結果 (年齢は投票日現在)

 当 19,618 山田 利明67無所属新

   13,035 宮元  陸68無所属現

               (選管確定)

山田 利明  《1》

(元)市教育長、小学校校長▽福井大教育学部▽加賀市▽加賀市冨塚町

 当選確実の一報が山田氏の事務所に入ると、集まった支援者らが抱き合って喜びを分かち合った。山田氏は「市民のおかげで勝ち取れた。オール加賀で市を良くしていきたい」と意気込んだ。

 山田氏は8月に記者会見を開き、「市政に市民の声が十分反映されていない。自分が立つしかない」と立候補の意向を表明。現在の市政を「トップダウン型」と批判し、「ボトムアップ型」の市政の実現を目指すと訴えた。

 選挙戦では「政党や団体の支援を受けないので、利害関係に縛られずに市政を前進させられる」と強調し、タウンミーティングを毎月開催して、現場の課題に耳を傾けると主張。市教育長や小学校校長を務めた約40年間の経験を生かし、市出身の有識者らと連携して人材を育てる高等教育機関の設置を進めるとし、支持を広げた。

 宮元氏は、産業の創出と集積に向けた国家戦略特区として「人材育成」と「先端技術の導入」の2本柱で取り組んできた実績をアピールし、市政の継続を訴えたが、及ばなかった。

市議選18人決まる

 同市議選(定数18)も5日投開票され、新議員が決まった。

市議選開票結果 定数18―候補21 (年齢は投票日現在)

    3,357    高橋菜見子41無新 

    2,468    植木 陽祐35参新 

    2,271    上野 清隆51無現 

    2,132    東野 真樹51自現 

    1,977.170林  直史61公現 

    1,909    稲垣 清也54自現 

    1,783.172林  俊昭76無現 

    1,731    荒谷 啓一65自現 

    1,682.655林  茂信75自現 

    1,655    若林  高52無現 

    1,511    上田 朋和45無現 

    1,472    南出 貞子76自現 

    1,221    辰川 志郎76自現 

    1,208.793山口 忠志64自現 

    1,112    一色 真一75共現 

    1,108    中川 敬雄60自現 

    1,018    福永 哲也57国新 

      961    中谷 喜英69自現 

      892    川下  勉78自現 

      674    辻  裕行57自新 

      314.206前田  正77無新 

                 (選管確定)

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