スマートウォッチ発火、就寝中やけども 消費者庁が注意喚起
消費者庁は10月2日、リチウムイオン電池を搭載したスマートウォッチやモバイルバッテリーなどの発火事故に注意するよう呼びかけた。
消費者庁は10月2日、リチウムイオン電池を搭載したスマートウォッチやモバイルバッテリーなどの発火事故に注意するよう呼びかけた。 同庁が把握しているワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機の発煙、発熱、発火、破裂、爆発事故は、2020年度から2024年度までの5年間で162件。このうちリチウムイオン電池に起因するとみられる事例は136件と全体の84%を占め、近年増加傾向にあるという。 事故の発生状況もさまざまで、なかには「就寝中に腕に装着したスマートウォッチが突然発火した」「ワイヤレスイヤホンが使用中に爆発した」など、ユーザーが事故の前兆に気付きにくいパターンも存在。これらのケースではユーザーが腕や首にやけどを負ったほか、シーツや服が焦げるなど、状況次第でさらなる大惨事へと繋がった可能性もあった。 同庁ではこうした状況を踏まえて、リチウムイオン電池搭載製品の使用や廃棄に関する注意点を公開。消費者に対して、発熱、発火等の事故が発生する危険性を常に意識し、適切な対応をとるよう案内している。 ●リチウムイオン電池搭載製品を使用する際の注意点 ・強い衝撃や圧力を加えない ・高温になる場所では使用、保管しない ・充電は安全な場所で、なるべく起きているときに実施する ・異常を感じたら使用を中止する ・発火した時はまず安全を確保し、可能なら大量の水で消火する ・製品情報、リコール情報を確認する ・各公共交通機関の持ち込みルールを守る ●リチウムイオン電池搭載製品を廃棄する際の注意点 ・リチウムイオン電池が使用されている製品かどうかを確認する ・リサイクル可能なものは、リサイクルへ回す ・廃棄方法を確認して、規定に沿った方法で廃棄する(安易にほかのゴミに混ぜて捨てない) ・廃棄する前になるべく電池を使い切る 文● スミーレ(@sumire_kon)