eビターラが出たら兄弟車にも期待!! トヨタの「アーバンクルーザー」は日本で出るのか!?
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スズキ初の電動車「eビターラ」がついに発売された。しかしeビターラときたら忘れちゃいけないのが兄弟車の存在。eビターラにはトヨタ・アーバンクルーザーという兄弟モデルが存在するのだ。いったいどんなクルマなの? 日本には来るの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ自動車
【画像ギャラリー】アーバンクルーザーのハンドルが丸くないからここから見て! (26枚)トヨタ アーバンクルーザー。eビターラと一線を画すハンマーヘッド顔だ!
スズキ初のEV「eビターラ」が399万3000円~というインパクトある価格でデビューした。EV市場拡大の背中を押すことは間違いないが、忘れてはならないのが、その兄弟車トヨタの「アーバンクルーザー」の存在である。
そのアーバンクルーザーの中身だが、eビターラ同様、インドのマルチスズキで作られ、2025年後半から2026年初頭にかけて、欧州各国での導入が予定されている。最新トヨタ車が採用する「ハンマーヘッド」デザインをまとい、精悍なフロントマスクとワイド感のあるリアスタイルで存在感を放つモデルだ。
外寸はヤリスクロスよりほんの少し(85mm)大きく、全長4285mm、ホイールベースは2700mm。スライド式の後席を備え、後席乗員の快適性と荷室スペースを両立させるなど、実用性も抜群だ。
インテリアは水平基調のインパネに大型ディスプレイを組み込み、シンプルかつ先進的。高めの着座位置がSUVらしい安心感を生み出し、さらに12色のアンビエントライトが日常のドライブを華やかに彩る。兄弟車eビターラと比べても、ブランドの違いがしっかり表現されているのが面白い。
インテリアは基本的にeビターラと共通
車台については、eビターラと共通のEV専用プラットフォームを採用する。床下に効率よくバッテリーを配置することで、室内空間を犠牲にせず剛性を確保した。
49kWhと61kWhの2種のバッテリーを用意することもeビターラと同じ。49kWh仕様では約300km、61kWh仕様なら約400km(WLTP)の航続距離を実現している。
61kWh仕様だけに設定されるAWDモデルでは後輪に48kWhモーターを加え、システム出力184馬力で約350kmの航続距離を誇る。本格SUVらしくダウンヒルアシストやトレイルモードも備え、悪路や雪道にも対応する。
安全装備はプリクラッシュセーフティ、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなどトヨタの先進システムを標準搭載。インフォテインメントは10.25インチのデジタルメーターと10.1インチのディスプレイを融合させた大画面仕様だが、このあたりはeビターラと共通だ。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応するほか、JBLオーディオや360度カメラ、固定式サンルーフなど上級装備も用意される。
さて、アーバンクルーザーの日本導入の可能性だが、現時点では導入に関する公式アナウンスはない。しかしコンパクトで扱いやすいサイズ、なにより手頃な価格である電動SUVは、日本市場にもうってつけなはずだ。
兄弟車eビターラの登場で盛り上がる今こそ、アーバンクルーザーの国内導入を期待したい。もし日本の道を走る姿が見られれば、EV市場の空気はさらに変わるはずだ