朝ドラの次は『沈黙の艦隊』⋯津田健次郎が語る「世界のヤバさは昔から何も変わってない」
放送終了を惜しむ声も多い人気の朝ドラ『あんぱん』では、主人公のメンター的存在の“編集長”こと東海林を演じ、視聴者を大いに沸かせた津田健次郎さん。声優としても俳優としてもで幅広い役を生き、作中ではキーマンとなって話が展開していくことも多い。
作品に出演するたびにその演技力やおとなの魅力がたびたび話題になっている。そんな津田さんの次の出演作として注目を集めるのが、9月26日公開の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』だ。
撮影/岡田健本作は漫画雑誌「モーニング」で累計発行部数3200万部を突破する、かわぐちかいじ作の人気漫画を原作にした人気シリーズ最新作。
今回から新キャストとして加わる津田さんが演じるのは、自由な発想で不可能とも捉えられがちな理想を掲げ、強い信念で実現に向け行動する異色の政治家・大滝淳だ。原作、そして映画において重要な役割を担うキャラクターである。
またもやキーマン間違いなし!な津田さんにインタビュー。前編では、意外な素顔にせまりながら、映画の見どころについてもたっぷり聞いた。
ナンバーワンは、やっぱりおはぎとあんこ
今作の大滝淳役をはじめ、NHKドラマ『大奥 シーズン2』の井伊直弼役や『グレイトギフト』の医師・郡司役など、シャープな印象の役柄を演じることも多い津田健次郎さん。
その素顔もやっぱりストイック?と思いつつも、ご本人は甘いものに目がないのだとか。年々長引く夏に終わりを告げ、映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』公開を迎えると“食欲の秋”がやってくる。まずは津田さんが愛する最近のスイーツ事情を尋ねてみた。
撮影/岡田健津田健次郎さん(以下・津田)「食べる専門で全く詳しくはないんですけど、最近は和菓子が多くなりました。しっかりと甘いのが好きなので、気を遣った甘さ控えめよりも、甘いものをくれ!っていうタイプです(笑)。
最近差し入れで芸術品のようなおはぎをいただいて、それはビジュアルもとっても美しかったですね。あんこがすごく好きで、たまにデパ地下にふらっと寄って、気になる和菓子を買うこともあります。よく行くお店は大人気で混んでいて、品数も多いので、選ぶのが大変なんですけどね(笑)。おはぎとあんこが一番好きです」
ひとり時間には、映画サントラを聴くことが多いですね
『沈黙の艦隊』シリーズの作中では、大沢たかおさん演じる主人公・海江田が艦内でクラシックを好んで聴いている印象的なシーンがたびたび登場する。ベートーヴェンやバッハといった重厚で荘厳な曲が使われており、海江田のカリスマ感をより一層引き立てる。津田さん自身は日常でどのような曲を聴くのだろうか。
津田 「昔は歌詞のある曲を聴いたりしてたんですけど、ある時期からものを考えたり何かを書くときには、歌じゃない方がいいなというところに辿り着いて、一度クラシックに行きました。
ただ、クラシックって割と叙情的な部分も大きいので、気持ちが持っていかれるときもあり、『違う違う、今そっちの気分じゃないんだけどな〜』みたいなこともあって(笑)。それからは映画のサントラを聴くことが多いですね。
ハンス・ジマーが昔から好きなんです。中でも一番好きなのは『インセプション』(2010)の『Time』という、ラストの方にかかる曲。じわじわと追い込まれる感じに、程よい暗さがあっていいですね。
撮影/岡田健この間の来日公演に行けなかったのが悔しくて⋯⋯。ちゃんとチケットをGETできていたんですけど、スケジュールが入ってしまい、残念ながら断念。“なぜ横浜で1回しかやらないのだ! 名古屋までは行けぬ⋯⋯”みたいな感じだったんですよね。またの機会を待とうと思います。
テンションを上げたいときは、『パルプ・フィクション』(1994)の『Misirlou』とかですね。あれはめっちゃアガりますよね。バコーン!ってアッパーな方にいきたいときにおすすめです。『パルプ・フィクション』は衝撃を受けた作品でした。大好きですし、最高です」