《米・12歳少年がワニに襲われ死亡》発見時に「ワニが少年を隠そうとしていた」…背景には4児ママによる“悪辣な虐待”「生後3か月に暴行して脳に損傷」「新生児からコカイン反応」(NEWSポストセブン)
全国紙国際部記者は事件の背景をこう説明する。 「少年の母、ヒルダ・バスケス容疑者(34)には児童虐待の前科があり、ブライアンくんは生後3か月のときに頭蓋骨や足の骨を折る重傷を負っています。この時、被告は第二級の児童虐待の罪に問われましたが、判決はより刑の軽い『養育上の過失』でした。ブライアンくんは一時、里親に預けられていたようですが、後にヒルダ被告のもとに戻りました ブライアンくんは言葉を話せず、ヒルダ被告は周囲にブライアンくんが自閉症だと説明していたようですが、本当はヒルダ被告の暴行により脳にダメージを負ったことが原因だとも報じられています」 ブライアンくんの捜索はボランティアの協力に加え、優れた嗅覚を持つ追跡犬(ブラッドハウンド)やボートなどを使って広範に行われ、最後はドローンでラグーン内のブライアンくんの位置を特定したという。 ブライアンくんの遺体が見つかったラグーンには1.8~3メートルの大きさのワニが生息し、ワニはブライアンくんを水中に引きずり込んでいたという。 ドローンでブライアンくんの位置を特定したボランティアの男性は、発見時の状況について、「ワニがブライアンくんを隠そうとしたため、ブライアンくんを助けるのにドローンでワニの注意をそらさなければならなかった」と話している。
このラグーンにワニが生息していたのは、地元住民がワニに食べ残しなどを与えていたからだとも指摘されており、ルイジアナ州当局は事件後、遺体が見つかった水域のワニを駆除している。 「ブライアンくんの死因は溺死ですが、外傷はワニに襲われたものとみられています。地元警察はヒルダ容疑者を逮捕し、同容疑者は過失致死と第二級の児童虐待の罪で訴追されている」(前出・全国紙国際部記者) さらにヒルダ被告をめぐっては、驚きの事実が逮捕後に明らかになった。今年7月に同州児童・家庭福祉局が実施した調査で、ヒルダ被告と同被告の新生児から、コカインの陽性反応が出たというのだ。 「検察は法廷でヒルダ被告と新生児からコカインの陽性反応が出たことを取り上げ、『被告は地域社会にとって危険人物だ』と非難して保釈を認めないよう主張しました。 捜査当局は『ブライアンくんには12年にわたって、育児放棄と虐待が繰り返されてきた傾向がある。その育児放棄と虐待がブライアンくんに不当な苦痛と苦しみを与えていたことをわれわれは証明できる』と強調しており、ヒルダ被告を徹底追及する構えです。 ヒルダ被告は仮に保釈が認められたとしても、残る3人の子どもに面会はできません」(前出の記者) 12歳のわが子を亡くした被告の母は、法廷で何を語るのだろうか。