台湾鴻海、第2四半期は27%増益 AIサーバー好調で予想上回る
LSEGがまとめたコンセンサス予想は388億台湾ドルだった。
第3・四半期は前年同期比で大幅な増収となり、AIサーバーの売上高は前年比170%以上増加するとの見通しを示した。
通期売上高については、5月に示した予想に沿って前年比で大幅増になると見込んだ。同社は業績予想の詳細を明らかにしていない。
第2・四半期はAIサーバーを含むクラウドおよびネットワーク製品部門の売上高がiPhoneを含むスマート・コンシューマー・エレクトロニクス部門の売上高を初めて上回った。
第3・四半期はサーバー部門の寄与がさらに拡大する見通しだ。一方、スマート・コンシューマー・エレクトロニクス部門の売上高はわずかに減少する見込みで、一部の専門家は米関税の導入を見込んで第2・四半期に急増したiPhone販売が反動で鈍化するとみている。
キャシー・ヤン輪番最高経営責任者(CEO)はアナリストらとの電話会見で「今年はこれまでAIが成長の主な原動力だ」と説明した。その一方で「関税や為替の変動の影響には細心の注意が必要だ」とも述べた。
関係筋がロイターに語ったところによると、この工場は提携先のソフトバンクに売却されたという。鴻海とソフトバンクはコメントを控えた。
ヤン氏は「米市場でAI計算能力への需要が急拡大していることに対応し、オハイオ工場をクラウドネットワーク製品の製造にも生かす」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
鴻海は米市場向けに電気自動車(EV)「モデルC」を製造するという目標を維持するが、初期の生産は台湾で行うとした。
同社は14日、テキサス州とウィスコンシン州の製造拠点でサーバー生産能力を増強する計画だとし、今年の設備投資が20%超増加するとの見通しを示した。
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