埼玉:松伏町長選挙 高野氏が初当選 :地域ニュース : 読売新聞

 無所属3人の争いとなった松伏町長選は18日、投開票が行われ、新人で前町議の高野祐大氏(32)が、現職の鈴木勝氏(70)と新人で前町議の増田等氏(70)を破り、初当選した。当日有権者数は2万3498人で、投票率は40・58%(前回30・97%)だった。

 高野氏は「チェンジ松伏」を合言葉に若さをアピール。町が検討中の道の駅整備計画の即時中止と給食費の無償化、東京都内に直結する地下鉄8号線の延伸、シティープロモーションによる町の魅力発信と地域活性化を公約の柱に据えた。

 組織に頼らない草の根選挙を展開。立候補表明は今月7日と他候補より出遅れたが、街頭活動を中心に知名度アップを図った。人口減など現町政の抱える問題点を指摘し、無党派層や若年層に浸透した。

 3選を目指した鈴木氏は2期8年の実績を強調。東埼玉道路の活用などを唱えたが、人口減など現状に不満を持つ町民が多く、組織力を生かせなかった。増田氏も支持が広がらなかった。

 同町は鉄道駅や国道がなく、人口減少対策が急務となっている。町長選では各候補とも、若年層の定住促進などを巡り舌戦を展開した。

松伏町長選開票結果 (年齢は投票日現在) 

当 3,496 高野 祐大 32 無新

  3,321 鈴木  勝 70 無現

  2,632 増田  等 70 無新

  (選管確定)

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