トランプ大統領の米国、痛ましいほど欠けている3つのこと ニューズウィーク 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1085)
今週の必読は『ニューズウィーク日本版』(7.7)の大特集「歴史で読み解くアメリカ建国250年」だ。
なかでもカナダ、ウォータールー大、デイビッド・A・ウェルチ教授の「建国から250年 アメリカを再考する時」7ページは読み応えがある。
<アメリカが取り戻そうと努めるに値する過去があるとすれば、それは現実に存在した過去でなくてはならない。では、アメリカの過去に存在し、今のアメリカで残念ながら失われているものとは何なのか>
<今の時代に欠けているのは、少なくとも建国の理念実現に向けて前進するための「場」を開いていた規範や特質だ。ドナルド・トランプ現大統領のアメリカにはそれが痛ましいほど欠けている>
特に重要なのは次の3つだと―。
①礼儀と品位②専門知への敬意③世界への開放性
教授は、以上の3つを取り戻すにはどんな取り組みが必要か、3つのポイントを挙げている。
今週の『週刊文春』(7.9)はあまりに情けない。
トップが、「天皇が高市首相旧宮家養子案に異例のご懸念を示された」。
6月11日の記者会見で天皇陛下は「制度に関わる事項については、私から言及することは控えたい」とした上で、「皇族数の確保の在り方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」と述べられた。
このご発言を「異例のご懸念を示された」として、あれこれ論じているのだが、実は、2週前、『週刊新潮』(6月25日号)が、全く同じことをトップで報じているのだ。
「皇室典範改正に異例の警鐘 天皇陛下の〝お気持ち〟を察せよ」
両誌とも陛下のご発言を勝手に忖度(そんたく)しているわけだが、河西秀哉名古屋大大学院教授や旧宮家の久邇(くに)朝宏氏など、コメントしている人も同じ。
ライバル誌に2週遅れて同じ内容がトップ。有り得ない。
日本のメディアもサッカーW杯一色だが、おもしろかったのは『週刊プレイボーイ』(Jul 13th)の「異例の『ぼったくりW杯』に各国サポーターの不満が爆発!!」。トランプ大統領、<「私なら行かない」と>。
(月刊『Hanada』編集長)