ロシア、ウクライナ徴兵事務所に空爆 オデーサ港でも死傷者

 7月3日 ウクライナ南部のオデーサ(オデッサ)港が夜間にロシア軍の攻撃を受け、7歳の男の子と9歳の女の子を含め計5人が負傷した。3日、オデーサで撮影。提供写真(2025年 ロイター/Press service of the State Emergency Service of Ukraine)

[3日 ロイター] - ロシアは3日、ウクライナ中部の都市ポルタバに集中的に空爆を行った。この攻撃で同地の軍徴兵事務所が被害を受け、47人が負傷、2人が死亡した。ウクライナ側は、これは徴兵を妨害するための組織的な作戦だと述べた。

ウクライナ地上軍報道官のビタリー・サランツェフ氏はウクライナ国営放送で「ロシアの目的は動員プロセスを妨害することだ」と述べた。

また匿名のウクライナ治安当局者によると、ロシアは偽情報を流布し、徴兵事務所のコンピューターをハッキングすることでも兵員招集活動を妨害しようとしている。

ロシア軍はここ数週間、軍事訓練場への攻撃も強化している。ウクライナの司令官は基地の防衛対策の強化を命じた。

この日は南部のオデーサ(オデッサ)でも港湾インフラがロシア軍の弾道ミサイル攻撃を受け、2人が死亡した。7歳の男の子と9歳の女の子を含む負傷者が出たほか、集合住宅6棟が全壊、36棟が一部損壊したという。この攻撃についてロシア側からコメントは出ていない。

このほか、首都キーウ(キエフ)を含む複数の都市でこのところドローンやミサイルによる攻撃が相次ぎ、数十人が死亡するなど、ロシアの攻撃が激化している。

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Anastasiia Malenko is a journalist covering breaking news in Ukraine. She writes about key political and economic developments in daily stories about the war. In her feature reporting, Anastasiia focuses on how the war reshapes the Ukrainian society. She also examines military strategies and developments through battlefield analysis.

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