話題株ピックアップ【昼刊】:ダイヘン、JX金属、クボタ

ダイヘン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイヘン <6622>  7,830円  +860 円 (+12.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位  ダイヘン<6622>に投資資金が集中、寄り付きは値が付かずカイ気配スタートとなり、一気に株価水準を切り上げている。同社が5日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は、売上高が前年同期比13%増の490億6300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同3.5倍となる31億6300万円と急拡大した。再生可能エネルギー関連の蓄電池や半導体関連向け高周波電源システムなどの需要などを取り込み収益に反映させた。これをポジティブ視する買いを呼び込む格好となっている。

■大崎電気工業 <6644>  1,150円  +104 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

 5日に決算を発表。「上期経常を27%上方修正」が好感された。

 大崎電気工業 <6644> [東証P] が8月5日大引け後(15:35)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比20.5%増の11.4億円に伸びた。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の11億円→14億円(前年同期は15.6億円)に27.3%上方修正し、減益率が29.8%減→10.7%減に縮小する見通しとなった。

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■GMO-FH <7177>  931円  +82 円 (+9.7%)  11:30現在

 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が続急伸し、2021年4月以来、およそ4年4カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は5日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比2.9%増の268億9300万円、経常利益は同2.0倍の90億5400万円だった。大幅な増益となったことをポジティブ視した買いが入ったようだ。店頭FXが引き続き好調に推移し、タイ証券事業の撤退やCFD関連での減収による影響を補った。

■JX金属 <5016>  961.8円  +76.8 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

 JX金属<5016>がマドを開けて急伸した。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を修正した。今期の最終利益予想は従来の見通しから120億円増額の700億円(前期比2.5%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を計画する。年間配当予想は3円増額の18円とし、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は200億円増額して7600億円(同6.3%増)に見直した。スマートフォンやAIサーバー用途での製品需要が想定を上回って拡大する。米国の関税影響額の縮小を見込んだことによる影響や、為替・銅相場の動向も踏まえて、業績予想を見直した。4~6月期の売上高は前年同期比12.1%増の1912億7600万円、最終利益は同27.8%増の188億6500万円だった。

■ダイワボウ <3107>  3,126円  +248 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

 ダイワボウホールディングス<3107>が7連騰し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆2658億円から1兆2800億円(前期比12.6%増)へ、営業利益を385億円から435億3000万円(同24.7%増)へ、純利益を267億円から301億円(同21.6%増)へ上方修正したことが好感されている。ITインフラ流通事業において、サービス業、製造業、小売業を中心に企業向け需要が拡大したほか、官公庁向けも地方公共案件を中心に需要を獲得。更に文教向けでGIGAスクール第2期の共同調達による導入が始まったことで、第1四半期の売上高・利益が拡大した。また、第2四半期以降も10月に予定されているWindows10のサポート終了に伴うパソコンのリプレース需要やGIGAスクール端末のリプレース需要が予想されることから、売上高・利益の予想を引き上げた。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2906億100万円(前年同期比27.5%増)、営業利益98億7600万円(同2.3倍)、純利益71億9500万円(同2.3倍)だった。

■第一建設工業 <1799>  3,430円  +245 円 (+7.7%)  11:30現在

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地」が好感された。

 第一建設工業 <1799> [東証S] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比15.0%増の19.8億円に伸び、4-9月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は71.0%に達し、5年平均の49.4%も上回った。

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■クボタ <6326>  1,771円  +116 円 (+7.0%)  11:30現在

 クボタ<6326>が大幅反発している。石破茂首相が5日、コメ政策をめぐって増産に舵を切る意向を示したことで、トラクターやコンバイン、田植え機など農業機械国内トップの同社に思惑的な買いが向かっているようだ。また、同じく農業機械大手の井関農機<6310>や、草刈り機や農薬散布機を手掛ける丸山製作所<6316>、肥料散布機や収穫機を手掛けるタカキタ<6325>なども買われている。

■ウシオ電機 <6925>  1,961.5円  +122.5 円 (+6.7%)  11:30現在

 5日に発表した「17.04%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。  発行済み株式数(自社株を除く)の17.04%にあたる1500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月6日から26年4月30日まで。うち350万株を8月6日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得する。

■三井不動産 <8801>  1,495円  +85 円 (+6.0%)  11:30現在

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は60%増益で着地」が好感された。

 三井不動産 <8801> [東証P] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.7%増の1440億円に拡大し、通期計画の2850億円に対する進捗率は50.5%に達し、5年平均の23.5%も上回った。

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■東和銀行 <8558>  807円  +45 円 (+5.9%)  11:30現在

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地」が好感された。

 東和銀行 <8558> [東証P] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の14.5億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の15億円に対する進捗率は96.9%に達し、5年平均の37.4%も上回った。

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■荏原実業 <6328>  4,160円  +230 円 (+5.9%)  11:30現在

 荏原実業<6328>が上値追い加速し4000円大台を回復、7月30日の戻り高値4045円をクリアし大勢2段上げの様相を示している。同社は上下水処理施設向けで優位性を持つ研究開発型のファブレス装置メーカーで、豊富な受注残を武器に着実な増収増益路線をまい進している。下水道インフラ整備は国策としてフォローすべき課題となっており、同社はその関連株としても注目度が高い。そうしたなか、5日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比11%増の212億1300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同34%増の35億400万円と大幅な伸びをみせた。足もとでこれを好感する買いを呼び込む格好となった。

■OBARA GROUP <6877>  4,090円  +220 円 (+5.7%)  11:30現在

 OBARA GROUP<6877>が切り返し急。同社は5日の取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の451億6600万円、経常利益は同2.1%増の74億4400万円となった。直近3カ月間の4~6月期では売上高と経常利益は2ケタの伸びを見せており、業況を評価した買いが入った。第3四半期累計では、溶接機器関連が自動車業界向けに堅調に推移したほか、平面研磨装置関連も増収増益となった。

■アルファシステムズ <4719>  3,810円  +195 円 (+5.4%)  11:30現在

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。

 アルファシステムズ <4719> [東証P] が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比23.8%増の12億円に伸び、4-9月期(上期)計画の22.5億円に対する進捗率は53.4%に達し、5年平均の46.1%も上回った。

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■AZ丸和HD <9090>  1,265円  +62 円 (+5.2%)  11:30現在

 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は58%増益で着地」が好感された。

 AZ-COM丸和ホールディングス <9090> [東証P] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比58.4%増の32.5億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の46.5億円に対する進捗率は70.1%に達し、5年平均の49.5%も上回った。

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■エービーシー・マート <2670>  2,990円  +110.5 円 (+3.8%)  11:30現在

 エービーシー・マート<2670>が反発している。5日の取引終了後に発表した7月度売上高で、既存店売上高が前年同月比4.5%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。猛暑が続いたことで夏物商品の需要が高まったことに加えて、6月下旬から行っていたサマーセールも寄与。商品別ではスポーツサンダルやTシャツが好調だった。なお、全店売上高は同4.2%増だった。

■フォースタートアップス <7089>  2,051円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在

 フォースタートアップス<7089>はカイ気配スタート。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比28.9%増の11億1160万円、経常利益は同2.7倍の2億1100万円となった。大幅な増収増益となったほか、通期計画に対する経常利益の進捗率は33%と順調な滑り出しとなっており、好感されたようだ。人材紹介サービス事業が好調に推移し、単価も高水準を維持した。優秀人材の獲得競争が激化するなかで求人企業側で重要ポジションの契約手数料を引き上げる動きがあり、これを背景に同社の競争力が発揮され、受注高の増加につながった。

■デコルテHD <7372>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在

 デコルテ・ホールディングス<7372>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の434円に買われ、年初来高値を更新した。同社は5日の取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.4%増の46億5400万円、最終利益は同79.2%増の2億4200万円となった。最終利益は通期計画を上回っており、業績の上振れを期待した投資家の買いを誘った。フォトウェディングサービスでの撮影件数が伸長し、撮影単価も上昇した。コスト低減と減価償却費の減少による効果もあって、人員拡大による人件費の増加を補った。

■BTM <5247>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在

 BTM<5247>はストップ高の886円に買われている。5日の取引終了後、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の生成AIサービス「Amazon Bedrock」及びAIエージェント構築支援サービス「Strands Agents」を活用してAIエージェントシステムを構築し、運用業務の効率化を実現したと発表したことが好感されている。今回のAIエージェントシステムの導入により、多数のシステムを管理するシステム運用者がシステム調査時に発生していた多大なコミュニケーションコストを95%削減することに成功したという。営業、アプリケーション、インフラストラクチャ、業務部門など、多岐にわたる関係者間の連携を大幅に効率化できた成果であり、同取り組みはAWS公式ブログにも掲載されたとしている。 ●ストップ高銘柄

 堀田丸正 <8105>  113円  +30 円 (+36.1%) ストップ高   11:30現在

 ジェネレーションパス <3195>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在  など、7銘柄 ●ストップ安銘柄

 アルファクス <3814>  163円  -80 円 (-32.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

 以上、1銘柄 株探ニュース

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