涙の一戦から約9か月…FW小森飛絢が浦和を8強に導くバースデーV弾! 山形は勝ち越しゴールが幻に
浦和が山形に2-1で勝利
[8.6 天皇杯4回戦 山形 1-2 浦和 NDスタ]
天皇杯4回戦が6日に行われ、浦和レッズ(J1)は敵地でモンテディオ山形(J2)に2-1で勝利した。前半に先制を許したが、後半に2ゴールを挙げて逆転。優勝した2021年以来の8強入りを決めた。
両チームが公式戦で顔を合わせるのは、2023年の天皇杯3回戦以来。当時はMF伊藤敦樹(現ゲント)のゴールにより、浦和が1-0で勝利を収めた。雨が降る中、山形が均衡を破ったのは前半10分。左サイドのスローインの流れから、ペナルティエリア左のFW坂本亘基が右足でクロスを送る。フリーとなって大外で待っていたFW國分伸太郎が右足で蹴り込み、1-0とした。
昨季は参加資格が剥奪されたため、2年ぶりの出場となる浦和。今夏のFIFAクラブワールドカップ2025参戦により、この試合が今大会初戦だった。ビハインドで前半を折り返したものの、後半16分に追い付く。ロングボールのこぼれ球を回収したFWチアゴ・サンタナがパスを出し、ボックス内の右で受けたMF金子拓郎がコントロールから左足でシュート。ゴール左に吸い込まれ、ゲームは振り出しに戻った。
山形は後半28分に左CKを獲得。セカンドボールを拾ったDF岡本一真が右足でミドルシュートを放つと、そのコース上にいたMF中村亮太朗が頭で押し込むが、オフサイドを取られた。
すると後半40分に浦和が逆転する。MF安居海渡が敵陣でボールを奪い、素早く縦パス。受けたFW小森飛絢が右足を振り抜き、相手に当たったシュートがゴール左に突き刺さった。
小森と山形の“因縁”は、ジェフユナイテッド千葉時代の昨季J2最終節。6位千葉は5位山形に0-4で敗れてJ1昇格プレーオフ圏外の7位に転落し、小森は悔し涙を流していた。 この日が25歳の誕生日でもあった小森のゴールが決勝点となり、浦和が27日(予備日9月10日)の準々決勝に進出。組み合わせ抽選会は7日に実施される。
昨季山形戦で涙を流した千葉所属時のFW小森飛絢(右)
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