注目ルーキーFW児山が2発!前回3位・帝京長岡が滝川二の猛追を振り切り、8強入り!
前回大会3位の帝京長岡が8強入り! 29日、令和7年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技3回戦が福島県のJヴィレッジで開催され、前回大会3位の帝京長岡高(新潟)と滝川二高(兵庫)が激突。帝京長岡が3-2で勝利した。
前回大会の4強超え、初優勝を狙う帝京長岡は27日の初戦でU-17日本高校選抜MF和食陽向(2年)がハットトリックの活躍。4-0で快勝発進した。3回戦は2回戦と同じ先発11人。GK仲七璃(2年/U-17日本高校選抜候補)、DFリヴキン辻アーロン(3年)、吉田龍悟(2年)、桑原脩斗(3年)、西馬礼(3年)、MF水澤那月(3年)、中澤昊介(3年)、和食、樋口汐音(3年)、FW児山雅稀(1年/U-16日本代表)、上田十輝(3年)が先発した。
一方の滝川二は2016年以来のインターハイ出場。帝京大可児高(岐阜)に6-3、鹿島学園高(茨城)に2-2(PK6-5)で勝利し、16強入りを果たした。先発は初戦から3試合連続同じメンバーでGK岩橋晃大(3年)、DF山田悠生(3年)、浜口巧成(3年)、滝澤呂澪(3年)、吉井悠(3年)、MF南壮一郎(3年)、北村勇貴(2年)、米田空眞(3年)、宮本蒼大(2年)、FW空久保善(3年)、坂田淳哉(3年)の11人だった。
立ち上がり、今大会2戦8発の滝川二が押し込む。3分、南の左クロスから北村の放った決定的なヘッドはGK正面。さらにエースFW空久保が相手の背後を狙い続ける。だが、帝京長岡が先制点。11分、上田の展開から左の水澤が縦に仕掛けてクロス。これをファーの児山が右足ダイレクトでゴールに突き刺した。 1年生FWの鮮烈弾で1-0。帝京長岡は出足の鋭い樋口や桑原の奪い返しなど強度で滝川二を上回る。そして、和食の裏パスなどで追加点を狙うが、滝川二も切り替え速い攻守で相手に対抗。そして鋭いドリブルの光る空久保の仕掛け、裏抜けに加え、テンポの良いパス交換からクロスに持ち込むなど同点を目指す。 だが、帝京長岡は西馬のシュートブロックや吉田の身体を投げ出してのタックルなどでリードを守る。すると35+2分、上田が前線で競り勝ち、DF裏を突いた児山が柔らかい右足シュートで決めて2-0。滝川二も空久保が強烈な左足シュートを放つが、35+5分、帝京長岡は児山のパスから左のリヴキン辻が対角の左足シュートをネットに突き刺し、3-0とした。滝川二は後半開始からGK大久保蒼真(2年)を投入。帝京長岡も和食をMF植村央甫(3年)と入れ替えた。帝京長岡は中澤がタメを作りながらボールを動かすが、滝川二も鋭いアプローチでボールを奪い返し、厚みのある攻撃。8分、北村のキープから左の米田が右足を振り抜く。帝京長岡GK仲が鋭いセーブで止めるも、こぼれ球を滝川二FW空久保が押し込み、2点差にした。
滝川二はセカンドボールを良く回収したほか、滝澤らが粘り強い守り。そして南の配球などから縦への速い攻撃やサイド攻撃を繰り出す。帝京長岡はFW魏雨桐(3年)、FW岡中舜(2年)投入直後の26分に植村の柔らかい右クロスから岡中が決定的なヘッド。だが、滝川二守備が執念の守りで4点目を許さない。
滝川二もMF中込凱斗(3年)を投入し、反撃。空久保のスルーパスから米田が狙うなどゴールを目指した。対する帝京長岡はGK仲が安定した守りを続け、児山の推進力を活かしたドリブルなどで押し返す。
だが、35分に滝川二が2点目。縦パスから空久保がDFの前に強引に潜り込んでPKを獲得する。これを南が右足で右隅に決めて1点差。さらに南の右足ミドル、坂田の右足スライディングシュートなどで同点ゴールをもぎ取ろうとする。だが、帝京長岡はDF井上虎太郎(3年)
に続き、FW杉本鎌矢(3年)を送り出して逃げ切り。3-2で競り勝ち、2大会連続の8強入りを果たした。