防犯カメラ?インターホン? Amazon発の新型ドアベル「Ring」を試してみた
まずはセットアップの流れを紹介します。 最初に背面にUSB-Cケーブルを接続して内蔵バッテリーを充電しつつ、スマホに“Ringアプリ”をインストール。本体背面のQRコードを読み込めば登録完了。2.4GHz帯のWi-Fiに接続する形式で、設定は数分で完了します。 また、あらかじめ理解しておきたいのが、「Ring Battery Doorbell」には内蔵メモリやSDカードスロットがなく、すべてクラウド録画だということ。録画にはRingのクラウドサービス「Ring Protect(ベーシックプラン月額350円〜)」への加入が必須(30日の無料体験期間あり)。録画映像はすべてAmazonのクラウドに保存され、スマホから過去のイベントを確認・ダウンロードできます。 ただし、Wi-Fiの電波途切れがあると録画データも残らないため、電波の安定への重要度が他の防犯カメラよりも高めです。 設置については先に紹介した通り、玄関ドアに貼るだけ。地面から1.2m程度の高さが最適な設置位置で、これは一般的なドアノブの位置(1m前後)より若干高い程度ですね。なお「玄関ではなく家の門に付けたい」という場合にはネジ固定必須のこと。Wi-Fi電波が安定して届くかをよく確認しましょう。
さて実際に接続して「Ringアプリ」からアクセスしてみます。実はこのアプリ、中身はRingシリーズの防犯カメラ製品と共通。そしてセットアップをしていて気付いたのですが、アプリにデバイスを登録すると家中にあるスマートスピーカー「Echoシリーズ」と自動的に接続されています。 試しにドアを付けた「Ring Battery Doorbell」を押してみると、ドアベルとして音が流れる、そしてスマホアプリに通知が届くと同時に、ディスプレイ付きスマートスピーカー「Echo Show」の画面がライブビューに切り替わります。画面なしのEchoでは「玄関の前に誰かがいます」と日本語で音声が流れて、家中に教えてくれます。 本体にはマイクとスピーカーが内蔵されており、来訪者との双方向通話にも対応。インターホンとしての機能はさほど意識せず設置したのですが、Echoシリーズユーザーにとって家中のEchoスピーカーを子機にできるのは便利。 ベルが鳴らされた時には録画機能も動作します。「Ring Battery Doorbell」搭載のカメラは1440×1440ピクセル、画角は水平方向・垂直方向ともに150度とスクエアで超広角。人がドアの前に立った時、顔から足元、さらには置き配された荷物までまるごとフレームに収まるのが特徴です。ベルを押すとドアに近づくこともあり顔も確実に見えるほど。