レアル・マドリー、エンバペ2発とスタメン落ちヴィニシウスの一撃でオビエドを撃破!ラ・リーガ開幕2連勝
【欧州・海外サッカー ニュース】レアル・マドリーが開幕2連勝。エンバペが2試合3得点。
レアル・マドリーは24日にラ・リーガ第2節、敵地カルロス・タルティエレでのオビエド戦を3-0で制した。
24年ぶりにラ・リーガ1部復帰を果たしたアストゥリアス、ひいてはスペイン屈指の名門クラブ、オビエド。2001年6月、2部降格直前の彼らがタルティエレに最後に迎えたチームであるマドリーが、ラ・リーガ1部復帰後、同スタジアムに初めて迎えるチームにもなっている。
マドリーを率いるシャビ・アロンソ監督は、この試合でサプライズを用意していた。トレント、そしてヴィニシウスをベンチスタートとして、カルバハルとロドリゴを先発で起用したのだ。マスタントゥオノも最初から起用し、全スタメンはGKクルトワ、DFカルバハル、リュディガー、ハウセン、カレラス、MF後列バルベルデ、チュアメニ、前列マスタントゥオノ、ギュレル、ロドリゴ、FWエンバペとなった。
前半、マドリーはシャビ・アロンソ監督率いるチームらしく、ボールを保持しながらオビエドを攻め立て、奪われてもハイプレスですぐに奪い返して相手陣地で一方的にゲームを展開した。カルハバルのプレーはやはり安定しており、またロドリゴは時おり鋭いドリブルを仕掛けて存在感を発揮。加入後初先発のマスタントゥオノは、まだぎこちなさがあった。
70%超えのポゼッション率を記録して攻め続けるマドリーは、オビエドの良質な守備を前になかなかゴールを割れなかったが、37分にようやくスコアを動かす。チュアメニのボール奪取から速攻を仕掛けると、ギュレルのスルーパスからエンバペが妙技を披露。マドリーの背番号10はゴールに背を向けながら右足でボールをトラップすると、流れるような動作で反転して前を向き、もう一度右足を使ってシュート。見事にGKアーロンが守るゴールを破っている。
エンバペは2試合連続ゴールと、好調な滑り出しを見せている。対してオビエドは、チュアメニのボール奪取がファウルであった抗議を行っていた。
1点リードで試合を折り返したマドリーはオビエドの反撃も受けながら、ポゼッションとカウンターを織り交ぜた攻撃で追加点を狙う。シャビ・アロンソ監督は63分にロドリゴ、マスタントゥオノを下げてブラヒム、ヴィニシウスを投入。さらに74分にはギュレルとの交代でゴンサロもピッチに立たせている。
マドリーは、昨年10月から低調を引きずるヴィニシウスがドリブル突破で起点になろうとするも、やはり精彩を欠いた状態は変わらず。80分にはペナルティーエリア内で倒されたと訴え、シミュレーションでイエローカードを受けている。
だが83分、そのヴィニシウスをきっかけにマドリーの追加点が生まれた。ヴィニシウスが敵陣で相手選手からボールを奪い、そのままゴール前までドリブルを仕掛けてスルーパス。ペナルティーエリア内左でそのパスを受けたエンバペが、冷静かつ強烈なシュートでラ・リーガ3得点目を記録した。
マドリーはさらに93分、今度はヴィニシウスが自らゴールを決めてリードを3点に広げる。速攻からブラヒムが右サイドを突破し、ペナルティーエリア手前にグラウンダーのクロス。これを受けたヴィニシウスがエリア内に入るや否や、意表を突くタイミングの右足のシュートでネットを揺らしている。マドリーは3点リードで終了のホイッスルを聞き、ラ・リーガ開幕2連勝を果たした。
なお、この試合の91分にはオビエドの英雄であり、フットボール界の生ける伝説であるカソルラが途中出場を果たした。スペイン代表の元チームメートであるシャビ・アロンソ監督は試合後、彼と抱擁を交わし、会話を交わしていた。