コーチのスタジオから掘り出したパターで2年ぶりV 櫻井心那の優勝ギア

優勝セッティング

2025/08/25 13:33

◇国内女子◇CAT Ladies 最終日(24日)◇大箱根CC(神奈川)◇6652yd(パー72)◇晴れ(観衆2308人)

櫻井心那が初日から首位を守る完全Vで、2年ぶりツアー通算5勝目を挙げた。今年からクラブ契約はフリー。アイアンは全てアマチュア時代から長らくお世話になった住友ゴム工業(ダンロップ)の製品で固めるが、1W、フェアウェイウッドはタイトリストの「GT2」に替えた。

「本当に好奇心程度にほかのメーカーのクラブも打ってみたいなというのはあって、オフ中にフィッティングさせてもらった。そこから自分が上に行けそうな、良さそうなクラブを選んだ」と説明した。

また、今大会で投入したピン「アンサー4」の活躍も大きかった。師事する目澤秀憲コーチのスタジオから掘り出してきた年代物のピン型パター。アンサーシリーズの中でもフェースの開閉がしやすく、操作性が高いモデルではあるが、一般的には芯に当てることが難しいとされる。コーチ曰く「世間的には“難しいパター”とされるけど、選手にとっては感覚が出しやすい」。櫻井自らがこのパターを手に取って投入が決まった。

櫻井は「(当たった時の)音が高め。結構音がするパターが好きなのでそこが良いなと思ったのと、今週はグリーンが速いのでちょっと繊細な方がタッチも出るかもと使ってみたらめっちゃ合いました」と話した。

ちなみに櫻井は、グリーンの状態をしっかり見極めて都度パターを替えるタイプ。「重い時はキャメロンのパターで、速い時はエース(テーラーメイド『ジュノTB1』)を使う」という。今回新たなパターを試したことで「今まで使ってきたのよりヒール重視(トウヒールバランス)だったんですけど、それも良いなと発見できたのも面白かった」と新たな気づきも得たようだ。

ドライバー:タイトリスト GT2(9度) シャフト:三菱ケミカル ディアマナ GT(重さ60g台、硬さS) グリップ:イオミック

フェアウェイウッド:タイトリスト GT2(3番15度、7番21度) シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro White 1K(重さ60g台、硬さS)

ユーティリティ:テーラーメイド Qi35 MAX(4番23度) シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro 1K 80HY(硬さS)

アイアン:ダンロップ スリクソン ZXi5(5番)、ダンロップ スリクソン ZXi7(6番~PW) シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo(硬さS)

ウェッジ:タイトリスト VOKEY SM10(48、52度)、タイトリスト ウェッジワークス(58度) シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo (硬さS)

パター:ピン ANSER 4 ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR ダイヤモンド

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