日本と同組の開催国チリ、90+7分弾でU-20W杯白星スタート!! 次戦は“完全アウェー”の天王山に

チリが90+7分弾で白星スタート

[9.27 U-20W杯A組第1節 チリ 2-1 ニュージーランド サンティアゴ]  U-20ワールドカップは27日、第1節を行い、開催国のチリがニュージーランドに2-1で勝利した。劇的なゴールで白星発進を決めたチリは現地時間30日の第2節でU-20日本代表と対戦。同じく開幕白星を飾った日本は完全アウェーの中で天王山を戦うことが決まった。  開幕戦で日本がエジプトを2-0で下し、続いて行われた同組のチリの一戦。土曜日のナイトゲームということもあり、国立競技場(エスタディオ・ナシオナル・デ・チリ)には45547人の大観衆が詰めかけ、高い注目度の中で行われた。  それでも試合はオセアニア代表のニュージーランドに対し、拮抗した展開を強いられた。10番のMFアグスティン・アルセが積極的なミドルシュートを狙うも、なかなか枠を捉えられずにいると、飛び級選出されている17歳のFWルーク・ブルーク・スミスと18歳のFWスティペ・ウキッチに押し込まれる場面もあった。  前半43分にはチリにようやく最初の決定機。中盤でA・アルセがボールを奪うと、スルーパスに左ウイングのMFエミリアーノ・ラモスが抜け出したが、懸命に追いかけたニュージーランドのDFジェームズ・ブルケリーのブロックに阻まれ、0-0のままハーフタイムを迎えた。  後半は立ち上がりにニュージーランドが立て続けにビッグチャンスを迎えた。2分、DFコーディ・フェニックスの右CKに193cmの長身FWキーガン・ケリーが頭で合わせ、左ポストを叩く。さらに同5分、ブルーク・スミスとフェニックスが立て続けにシュートを放ったが、いずれもGKセバスティアン・メラのファインセーブに阻まれた。  すると後半9分、チリがスコアを動かした。ニュージーランドがGKヘンリー・グレイを起点にビルドアップを試みるのに対し、MFファーガス・ギリオンの縦パスを10番のA・アルセがインターセプト。すかさずボックス内にラストパスを送り、これに抜け出したMFラウタロ・ミランがネットを揺らし、4万5千人の大観衆が一気に沸いた。

 その後はチリがしたたかさを見せていたが、ニュージーランドが後半36分、カウンターで一差しした。DFルーカス・ケリー・ヒールドのロングフィードをK・ケリーが収め、スルーパスを送ると、投入されたばかりのFWネイサン・ウォーカーがドリブルで打開。ペナルティエリア内でDFマティアス・ペレスに倒され、PKを獲得した。

 ここでチリのベンチは今大会で試験導入されている新ビデオ判定システム「フットボール・ビデオ・サポート(FVS)」によるリクエストを実施。だが、主審が第4審と映像確認を行った結果、正しい判定だったことが確認されると、このPKをウォーカーが自ら決めてニュージーランドが同点に追いついた。  それでも後半アディショナルタイム7分、最後はチリの猛烈なクロス攻勢が実った。A・アルセの左CKはGKグレイに阻まれたが、反対サイドに流れたボールをMFウィリー・チャティリーズが収め、ゴール前にクロスを配球。これがGKグレイのファンブルを誘い、最後はDFイアン・ガルゲスがつま先でつついてゴールに突き刺した。ガルゲスはユニフォームを脱いで喜びを爆発させ、イエローカードを提示された。  試合はそのままタイムアップ。チリが劇的な勝ち越し弾で白星発進を決め、次節で日本との天王山を迎えることとなった。●U-20ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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