ウクライナ和平案、ロシアはまだ作業中=大統領府
ロシア大統領府のペスコフ報道官(写真)は26日、ウクライナ戦争に関するロシア側の和平提案について、まだ草案を提出しておらず作成作業を継続していると明らかにした。10日の代表撮影(2025年 ロイター)
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は26日、ウクライナ戦争に関するロシア側の和平提案について、まだ草案を提出しておらず作成作業を継続していると明らかにした。
ロシアのプーチン大統領は先週、トランプ米大統領との電話会談で、ロシアとウクライナが和平協定に関連する覚書の作成に取り組むと表明した。この発言に対し、ウクライナ政府や欧州各国政府はロシアが時間稼ぎをしており、和平に真剣な関心がないと非難している。
ペスコフ氏は記者団に対し、「ロシア側の覚書の草案はまだ提出されていない。作業は継続中だ。これは重要文書の草案であり、慎重な検討と準備を要する」と説明した。
ロシアのラブロフ外相は23日、トルコのイスタンブールで行われたロシア・ウクライナ間の直接交渉で合意された捕虜交換が完了次第、長期的な和平協定の条件を明記した文書草案をウクライナ側に提示する用意があると述べていた。ロシア国防省によると、この捕虜交換は25日に完了した。
ペスコフ氏は、和平協定に向けた作業はイスタンブールでの合意に基づいて継続され、捕虜交換が第1段階だと述べた。
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