【中日】逆転負け 2連勝で止まり借金5...涌井が小園にV打 6回2失点3敗目 ボスラー先制打も 9回2死一、三塁で尾田が痛恨本盗失敗
■プロ野球 中日 1ー2 広島 (28日 バンテリンドーム) 中日は広島に今季9度目の逆転負けで連勝ストップ。32勝37敗2分の借金5となった。試合は3回、広島先発・玉村に対し2死一、二塁からボスラーの適時打で先制。しかし6回に先発・涌井が2死一、三塁から小園に2点適時三塁打を浴び一気に逆転された。最終回、1死から宇佐見の代打・辻本が左翼線へ二塁打を放つと、福の代打・ブライトが一直も上林が左前安打でつなぎ、2死一、三塁。しかし代走・尾田が本盗を試みるも失敗に終わった。 先発・涌井秀章(39)は4勝2敗、防御率3.23で今季8先発目。前回の18日・オリックス戦(バンテリンドーム)は5回6安打3失点(自責3)で勝ち投手。広島戦は今季初、昨季は2試合に登板し2勝0敗、防御率0.73。 涌井は初回、大盛、ファビアンを連続三振、小園を中飛に打ち取ると、2回もモンテロを三球三振、坂倉を二直、末包を空振り三振に斬る。3回は先頭の田中に粘られた末、8球目に四球を与えたが、矢野、玉村、大盛を退け無失点と上々の立ち上がり。 野手スタメンは2番セカンド・山本、7番ショート・村松、8番キャッチャー・宇佐見に変更。涌井と宇佐見のバッテリーは5月23日・阪神戦(バンテリンドーム)以来今季3試合目。 打線は相手先発・玉村に対し、初回に1死から山本が左前安打も岡林、細川がフライアウト。2回には先頭のボスラーが詰まりながら左前安打、1死から村松の一ゴロ進塁打で2死二塁。宇佐見は敬遠され一、二塁を作ったが、涌井が空振り三振に倒れた。 3回裏、先頭の上林が5試合連続安打となる左中間への二塁打を放つ。続く山本がきっちり犠打を決め1死三塁も、岡林は前進守備の正面を突く遊ゴロとなり、本塁に突入した上林がタッチアウト。2死一塁となったが、岡林が今季14個目の盗塁を決め、細川の四球で一、二塁。すると続くボスラーが一、二塁間を割る右前適時打を放ち、二走・岡林が一気に本塁突入。一度はタッチアウトの判定もリクエストの末覆り、1-0と先制した。 涌井は4回、ファビアン、小園、モンテロをすべて内野ゴロに打ち取る。5回は先頭の坂倉にチーム初安打となる中前安打を許したが、末包、田中を内野ゴロ、矢野の打席でキャッチャー・宇佐見が一走・田中の二盗を阻止。 6回も先頭の矢野に左前安打を浴びたが、玉村をスリーバント失敗、大盛を遊飛で2死も続くファビアンに右前安打でつながれ、一、三塁。すると小園に初球のスライダーを右中間へ弾き返され、走者一掃の適時三塁打で1-2の逆転を許した。 4回の攻撃は村松、宇佐見、涌井が三者連続三振。5回は1死から山本が右中間へ三塁打を放つと、岡林が二ゴロ、細川が三直で無得点。 6回には先頭のボスラーが四球、佐藤が二遊間を割る安打でつなぎ無死一、二塁を作る。ここで玉村から代わった広島2番手・中崎に対し、村松が初球で犠打を決め1死二、三塁としたが、宇佐見が空振り三振、涌井の代打・大島が見逃し三振で二者残塁。 涌井は6回80球、被安打4、奪三振5、与四球1、2失点(自責2)で降板。 7回表は2番手・齋藤が5月16日・巨人戦(東京ドーム)以来の登板。2死から田中に四球も矢野を二ゴロに抑えたが、その裏に広島3番手・森浦の前に上林、山本、岡林が三者凡退。 8回表は3番手・藤嶋が2死からファビアンに左翼線へ二塁打、小園の右前安打で一、三塁もモンテロを二ゴロに打ち取るもその裏、広島4番手・栗林の前に三者連続三振。 9回は4番手・福が坂倉を投ゴロ、末包を右飛、田中を中飛に退け、三者凡退。しかしその裏、広島5番手・ハーンに対し、1死から宇佐見の代打・辻本が左翼線へ二塁打を放つと、福の代打・ブライトが一直も上林が左前安打でつなぎ、2死一、三塁。しかし代走・尾田が本盗も失敗に終わりゲームセット。涌井は3敗目(4勝)を喫した。