【闘病】自覚症状はなかったのに… 「転移なし」から一転した『子宮頸がん』はステージ3

【闘病】自覚症状はなかったのに… 「転移なし」から一転した『子宮頸がん』はステージ3(メディカルドック)

子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる子宮頸部にできるがんです。原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染がほとんどといわれています。清水美琴さん(仮称)に自覚症状はなく、がんが見つかったのは、3人目の子どもを望んで2025年11月に受診した不妊外来の検査でした。当初は転移がないと説明されたものの、念のため受けたPET-CT(がん細胞に集まりやすい薬剤を使って全身のがんの広がりを調べる検査)でリンパ節への転移が判明し、ステージIIIへと診断されます。清水さんに、発覚から診断、治療、現在に至るまでの経緯を聞きました。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2026年6月取材。


Page 2

編集部:治療は、どのように進められましたか?清水さん:抗がん剤治療と放射線治療を受けました。まずパクリタキセルとカルボプラチン(いずれも抗がん剤)による治療から始まり、その後、シスプラチン(抗がん剤)を併用しながら放射線治療を受けています。さらに、ラルス治療(腔内照射/くうないしょうしゃ)を3回行いました。ラルス治療とは、放射線を体の外から照射するのではなく、子宮や腟の中に放射線源を一時的に挿入し、がんに集中的に放射線を照射する治療です(※)。※治療の内容や期間は、患者さんの状態によって異なります編集部:副作用は、どのように表れましたか?清水さん:薬によって出方が違いました。パクリタキセルとカルボプラチンは、白血球減少(感染を防ぐ白血球が減った状態)や新型コロナウイルス感染症にかかった影響もあり、予定より少ない3回で終了となりました。一方、放射線治療は副作用の下痢と闘いながら完遂しています。シスプラチンは肝機能障害が見られたため、4回で終了しました(※)。※治療期間や副作用の表れ方には個人差があります編集部:治療中、印象に残っているつらさはありましたか?清水さん:抗がん剤で髪が抜け、度重なる治療で血管炎(点滴を続けた血管に炎症が起こること)にもなりました。倦怠(けんたい)感も強く、家族での外出も厳しくなっていったんです。

子どもの進級式の当日も放射線治療があり、体力もボロボロになってしまっていたため参加できませんでした。そのことで母親失格になってしまったように感じ、子どもたちに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。


Page 3

がん患者さんに付き添う側だった清水さんは、自分が患者になって初めて「誰かに手を握ってもらうだけでこんなにも心を動かされる」と気付いたといいます。3人目を望んで受けた検査が、思いがけない診断の入り口になりました。清水さんが語る「今できる予防と検診を大切にしてほしい」という言葉のとおり、子宮頸がんはワクチンと検診で備えられる病気です。気になることがあれば、ためらわずに婦人科を受診してみてください。本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。


Page 4

関連記事: