クルマ以外にグルメにも注目!! 「JMSグルメストリート」を食べ歩いてきた

お腹がすいたら、何食べる?

 ジャパンモビリティショー2025(会期:10月31日~11月9日)が東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されている。

 2025年は東1・2・3ホールが工事中となるため、東展示棟、西展示棟、南展示棟をフルに活用して、各社が趣向を凝らしたブースを展開している。

 会場が広くなった分、移動距離も増えるし、体力も使う。そして、疲れて動けなくなる前にしなければならないのは「腹ごしらえ」!

 JMS2025では「JMSグルメストリート」と題して、すべての展示棟に個性的な料理を提供するキッチンカーが並ぶフードエリアを用意。展示を見ながら「ちょっとお腹がすいたな……」と思ったら、すぐ立ち寄れるところにガッツリ飯から軽食、デザートまでそろっているのだ。

 本稿では、ご当地メニューに世界の料理、サクッと小腹を満たせる軽食に、あま~~~いスイーツ。5つすべてのフードエリアを回って、気になったお店をピックアップしてご紹介する。

 もちろん、今回紹介する以外にも、胃袋のスペースの関係で泣く泣く諦めたフードがたくさんある(本当だったらあれもこれも食べたかった……涙)。あくまでも参考としていただき、ぜひ展示と一緒にお気に入りの一食を見つけてもらえると幸いだ。

 東展示棟 東4-6ホール・屋外トラックヤードには、音楽フェスや全国イベントを盛り上げてきた人気店がずらり。お肉、海鮮、中華に台湾料理と、さまざまなメニューが並び、目移りすること請け合いだ。

 東エリア-1からは「勝升KACHIMASU」「田中鮮魚店」「台湾食堂 八福」の3店を紹介する。

 大きく「柔らか霜降りサーロインの牛とろかつ」と書かれたトラックが目印の勝升KACHIMASU。JMS2025では牛とろかつをメインに、たれかつ丼も提供している。

「柔らか霜降りサーロインの牛とろかつ」を提供する「勝升KACHIMASU」

 今回食べたのは「柔らか霜降りサーロインの牛とろかつ重」。価格はレギュラーが1800円、ハーフが1100円。揚げたての牛かつがご飯に乗り、塩こしょうもしくはタレを付けて味わう。この、揚げたての牛かつが絶品。口に入れた瞬間に肉汁があふれてくる。ひと口めはタレを付けずそのままで、ふた口めはタレを付けて……味変用にわさびが付いてくるのもうれしい。

「柔らか霜降りサーロインの牛とろかつ重」1800円。ハーフは1100円

 牡蠣の文字が目立つ田中鮮魚店。海鮮を提供しているのはJMS2025では唯一かもしれない。海鮮以外に、炙り牛赤身肉丼なども提供している。

海鮮を中心に丼ものを提供する「田中鮮魚店」

 今回食べたのは、数量限定の「うにいくら丼」。3300円という価格にひるむかもしれないが、輝くいくらとともに国産のうに(取材時は福岡産だった)が盛り付けられていて、提供された瞬間にテンションが上がる! もちろん味も極上で、うにを口に含むと臭みはまったくなく、ふわっと甘いうにの味が広がって、幸せになれる。いくらもちょうどいい塩味で、いくら本来の味を楽しめる。

「うにいくら丼」3300円

 赤と黄色の色使いが鮮やかな台湾食堂 八福。名前のとおり台湾料理が中心で、鶏胸肉を丸ごと1枚揚げた台湾のから揚げ「大鶏排(ダージーパイ)」やドリンクも提供している。

台湾グルメを提供する「台湾食堂 八福」

 今回食べたのは、屋台料理として有名な「魯肉飯(ルーローハン)」。トロットロに煮込まれたほろほろに柔らかいお肉が絶品! 冷めてお肉が固くならないうちに、購入したらその場で熱々を味わうのがオススメ。味玉は固ゆでだったので、食べるときは飲み物の用意をお忘れなく。アジアンスパイスの独特の風味が疲れた体に染みわたるようなおいしさが味わえる。

「魯肉飯」1100円

 東展示棟 東6-7ホール・屋外トラックヤードには、片手で楽しめる「ワンハンドグルメ」が軒を連ねる。サクッと食べて小腹を満たし、また展示会場に戻る。もしくは、いくつかの店舗をハシゴしてみる。そんな楽しみ方もできそうだ。

 東エリア-2からは「佐世保にくいち」「金熊食堂真喜屋」の2店を紹介する。

 店名に「佐世保」とあることからも想像できるように、佐世保バーガーを提供する佐世保にくいち。明太子がトッピングされた博多バーガーやレモネードスカッシュも提供している。

佐世保グルメを提供する「佐世保にくいち」

 今回のオーダーは、標準の「佐世保バーガー」。レタスの緑に、トマトの赤、チーズの白がカラフルで見た目からして楽しめる。野菜に隠れているお肉をめがけてバクッといくと、あっさりめのソースがかかったお肉がたまらなくおいしい。野菜のフレッシュさとあっさりお肉で、「ちょっと大きいかも……」という見た目とは裏腹に、あっという間に食べきってしまった。

「佐世保バーガー」1000円。

 大きく「米沢牛」と書かれたのぼりが目印の金熊食堂真喜屋。メニューも米沢牛サーロインステーキ&特選カルビ丼や、国産赤身ステーキ&和風おろしハンバーグ丼など、ザ・お肉というようなラインアップ。

米沢牛入りのメニューを提供する「金熊食堂真喜屋」

 今回は丼を横目に、「米沢牛コロッケ」と「米沢牛入りとろーりチーズメンチ」をチョイス。一番人気だというコロッケにサクッと噛みつくとほんのり甘く、お肉の味がふわっと口の中に広がって絶品! チーズメンチもお肉のうまみにチーズの塩味と甘みがいいアクセントになって、あまりのおいしさに口の中が高原の牧場と化す。どちらも揚げ物特有の油っこさはなく、空腹時なら何個か食べてもよさそう。

「コロッケ」350円&「とろーりチーズメンチ」650円

 クラシックカーやキャンピングカーなどが並ぶ展示ホールを抜けた先に位置する東展示棟 東8ホール・屋外トラックヤードは、JMS2025の会場としても端っこの方なので、少し足を休めるのにもぴったりなお店が並ぶ。

 東エリア-3からは「天保堂」「futabacraft」の2店を紹介する。

 牛串! ジャンボフランクフルト! キッチンカーと言えば! というようなメニューラインアップの天保堂。

イベント時のキッチンカーと言えば! というようなメニューの「天保堂」

 ジャンボフランクに心ひかれながらも、選んだのは「黒毛和牛牛串」(大)と「厚切り牛タン串」(中)。どちらも肉感が強く、口に入れると「今! お肉にかぶりついています!」という気持ちになれる。塩加減も抜群で食べやすく、あっという間になくなってしまうのが少し悲しいものの、食べ終わってからもお肉のいい香りが口の中に残っているため、しばらくは「お肉、おいしかったな……」と思いをはせることができるだろう。

手前が「黒毛和牛牛串」(大)1200円。奥が「厚切り牛タン串」(中)1000円

 屋外は少々肌寒くても、展示ホール内は熱気で結構暑いもの。そんな熱くなった体を冷やしてくれるジェラートを提供するのが「futabacraft」。カラフルわたあめも販売しているため、子ども連れの方にもオススメだ。

ジェラートに加え、温かいスープも提供する「futabacraft」

 ジェラートは一番人気という「塩ミルク」や、「たっぷり果実ストロベリー」「4種ミックスの芳醇ベリー」「ベルギーチョコレート」など、見た目にもおいしそうなラインアップが並ぶ中、今回は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を選んだ。口に入れると華やかな香りが広がり、まさに「“果物の女王”をそのままジェラートにしました」という印象。爽やかな香りが会場を歩き回った体を癒やしてくれる。

「イタリアンジェラート」(マスカットオブ・アレキサンドリア)800円

 これまでのJMSでもグルメ会場となっていた西展示棟屋上には、なかなか予約の取れないお店や行列のできる人気店など、さまざまなジャンルのグルメが楽しめる有名店が集結。テーブルやベンチの数もかなり多く設置されているので、展示の感想話に花を咲かせながら、食事を楽しむのもいいだろう。

 西エリアからは「流しのビリヤニ」「焼肉ホルモン新井屋」「神戸芋屋 志のもと」の3店を紹介する。

 流しのスタイルでさまざまなイベントなどでビリヤニを提供する「流しのビリヤニ」。フードは「ハイデラバードチキンビリヤニ」のみで、それに合うドリンクも提供する。

インドの炊き込みご飯、ビリヤニを提供する「流しのビリヤニ」

 スパイスの香りが鼻をくすぐると、お腹がキューっとすいてくるような気がするのが不思議だ。ビリヤニをひと口ほおばると、口いっぱいにスパイスの複雑なおいしさが広がって、もしかしてここはインドなのかと思うくらい幸せ!! スプーンで崩せるくらいほろほろになったチキンも本当においしくて、ビリヤニ好きにも、ビリヤニ初挑戦の方にもオススメできる。まったく辛くないので、辛いものが苦手な方でもおいしく食べられるハズ。

「ハイデラバードチキンビリヤニ」1000円

 東京都内で焼肉店を経営する「焼肉ホルモン新井屋」。提供するのは「常陸牛ステーキ丼」のみのスタイル。

常陸牛ステーキ丼を提供する「焼肉ホルモン新井屋」

 提供された瞬間に、お肉とネギのコントラストが食欲をそそるビジュアル。キラキラのタレのかかったお肉をほおばると、とろけるような食感のお肉からあふれる肉汁! そのおいしさに、しょっぱすぎず、ほんのり甘みのあるタレが付いたご飯をかき込んでしまうこと請け合い。看板に「常陸牛の至福、極上ステーキ丼」と書かれていることもあって、本当に「極上~~~!」と叫びたくなるほどおいしかった。

「常陸牛ステーキ丼」1600円

 全国やきいもグランプリで初代日本一に輝き、のちに殿堂入りまで果たしたという「神戸芋屋 志のもと」。3種類の焼き芋と、芋けんぴを提供する。

「神戸芋屋 志のもと」は冷えてもおいしい焼き芋を提供。自宅へのお土産にも◎

 今回選んだのは、「安納紅」「蜜はるか」「里浦ゴールド」の3種類の焼き芋の食べ比べセット。食べる順番は、さつまいもの味が強い里浦ゴールド、甘みと芋感のバランスがほどよい蜜はるか、加糖されてる? と思うくらい甘くてねっとりしている安納紅の順にすると、それぞれのさつまいものよさが味わえる。ちなみに、焼き芋は冷やすと甘みが増すらしいので、その場ですぐ食べてしまわずに、持ち帰って冷蔵庫に入れて冷やしてみるのもいいだろう。

「安納紅」「蜜はるか」「里浦ゴールド」のどれにしようか迷ったら、3種類を食べ比べできるセットをお試しあれ。それぞれまったく個性の違う焼き芋を楽しめる。食べ比べセットは2000円

 あま~~~いスイーツや軽食がそろう南エリア。南展示棟と西展示棟の間にひっそりとあるので、気になって行こうとする方は迷わないように注意してほしい。

 南エリアからは「TOKIJIRO」「The Waffle's」の2店を紹介する。

 フルーツののぼりが掲げられた「TOKIJIRO」。「北海道から来ました」というメッセージにもあるとおり、北海道の食材を使ったソフトクリームなどを提供する。

北海道スイーツを提供する「TOKIJIRO」

 オーダーしたのはキング・オブ・メロンの夕張メロンを贅沢に使った「夕張メロンけずり」。凍った夕張メロンの果肉がふんわり盛られた上に、生クリームをトッピング。一緒に食べると、爽やかな夕張メロンの風味を優しい甘さの生クリームが包み込み、超高級メロンミルクを味わっているかのよう。底に敷いてあるシリアルが異なる食感を生み出して、飽きずにペロッと食べられる。

「夕張メロンけずり」900円

 たっっっっぷりのホイップクリームをサンドしたワッフルを提供する「The Waffle's」。ワッフル以外にもコーヒーやスムージーなどもラインアップする。

商品を受け取った瞬間に思わず「うわぁ~!」と声が出てしまう見た目抜群のワッフルを提供する「The Waffle's」

 The Waffle'sではワッフルからはみ出さんとばかりにホイップクリームを挟んだ「ホイッフル」と、期間限定の「シャインマスカットグレープ」をチョイス。ホイッフルは、メープル味の外カリッ、中フワッのワッフルと、大量にサンドされたホイップクリーム&チーズクリームのコンビネーションで、口の中がまさにパラダイス! シャインマスカットグレープは、たっぷりのクリームの甘さに負けないフルーツの甘さと新鮮さがそれぞれのよさを引き立てて、口の中で絶妙なハーモニーを奏でてくれる。どちらもスイーツ好き、クリーム好きにはたまらない1品! 見た目だけでなくテンションが爆上がりするおいしさなので、ぜひ食べてみてほしい。

ホイッフル(レギュラー)900円、シャインマスカットグレープ(レギュラー)1200円。それぞれハーフサイズにもできる

 ここまでさまざまなメニューを紹介してきたが、JMS2025ではここで取り上げた以外にも、から揚げやラーメン、ケバブ、たこ焼き、おにぎり、フライドポテト、チュロスなどなど、まだまだ本当にたくさんのキッチンカーが、各エリアに並んでいる。

 食べ歩きをしてみて、食事にもかなり力が入っていると感じたので、展示を見る合間に、ちょっと気分を変えて各エリアのキッチンカー巡りも楽しんでみてほしい。

お気に入りの食事が見つかりますように!

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