西武27歳、投手3冠も「普通ですね」 衝撃の160キロ…首脳陣も驚愕「こちらも驚くような」

■西武 6ー1 ロッテ(24日・ZOZOマリン)

毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!

 西武の今井達也投手が24日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に先発登板。自己最速となる160キロを計測してリーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。防御率0.65、71奪三振もリーグ1位で堂々の投手3冠。9年目を迎えた27歳右腕の無双モードが止まらない。

 明らかなギアチェンジだった。3点を先制した直後の初回1死一、三塁のピンチ。4番・安田に対して159キロの直球を3球続けてカウント0-2と追い込むと、最後は158キロ直球で空振り三振に封じた。続くソトに対しての初球は自己最速を1キロ更新する160キロを計測して空振り。さらに158キロ直球を2球続けてカウント1-2とし、4球目のフォークで空振り三振に仕留めてグラブを右手でポンと叩いた。

 ピンチを招くまでは150~156キロだった球速が、安田とソトに投じた直球7球は158~160キロで平均158.7キロだ。「点を取ってもらった後だったので、いつも通りゼロで抑えることだけを考えました。相手も早いイニングに点を取れるチャンスだし、そこを何とか抑えたかった。連続三振につながって良かったです。球速はそんなに気にしていない。力の抜き方がうまくなったと思う。抜いた分(ギアを)入れられる感じです」。

“本気”の投球で中軸をねじ伏せた姿に、西口文也監督は「3点取ってもらって余裕が出たのかもしれないけど、ランナーを出してからしっかり抑えてくれた。先発としてよく投げてくれた」と満足げ。豊田清投手チーフコーチも「ギアを全開にして、こちらも驚くような投球」と称えた。

2位浮上「勝てるゲーム作りをするのが僕らの仕事」

 今季はこの試合を含めて序盤3イニングの失点はゼロ。チームに安心感を与えて攻撃のリズムを生み出している。4-0とセーフティリードの4回に失点したものの、8回5安打7奪三振1失点と危なげなくまとめた。開幕から9試合連続のハイクオリティスタート(HQS=7回以上を投げて自責2以下)と安定感は群を抜く。

 2023年に自身初の2桁勝利となる10勝を挙げると、昨季も10勝をマークして187奪三振で自身初のタイトルを獲得した。2年連続で開幕投手を務めた今季は、開幕戦こそ2失点完投負けを喫したが、以降は5連勝。試合前に防御率0.59だった防御率は、8回1失点でも悪化してしまう恐ろしい状況だ。

 投手3冠となった自身の成績を問われると「普通ですね」と平然と答えた。まだまだ状態には納得していない様子で「感覚が良くない中で、どれだけのパフォーマンスを出せるか」。それでも「勝てるゲーム作りをするのが僕らの仕事なので」とエースの風格を漂わせてチームを2位浮上に導いた。

 この日は元同僚の楽天・浅村栄斗内野手が通算2000安打を達成。「誰でも凄いと思うんじゃないですかね。うちにいたときは助けてもらうことが多かった。後でお花を贈ります。(対戦するときは)ホームランだけはやめてください」。冗談交じりにそう祝福した背番号48。今井にも驚くような記録を残すシーズンになりそうな気配がある。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

関連記事: