「花巻東-盛岡大付」の試合速報 県勢96年ぶりの偉業か、4年ぶり王座奪還か 夏の高校野球岩手大会決勝
第107回全国高校野球選手権岩手大会最終日は24日、盛岡市のきたぎんボールパークで決勝が行われ、花巻東が盛岡大付を8―4で下し、3年連続13度目の甲子園出場を決めた。岩手大会3連覇は史上初。
試合後のインタビューで、花巻東の中村耕太朗主将(3年)は「結果を出すことができてほっとしている気持ち。ひるまずに次の1点、次の1点と取りにいった」とし、「岩手県の高校の思いを背負いながら、甲子園で戦っていきたい」と決意を示した。
佐々木洋監督は「これだけ険しく、苦しく、長い夏は初めてだった。一戦必勝のスタイル変えずに甲子園に臨んでいきたい」と語った。
花巻東は8月5日に開幕する全国選手権(兵庫県西宮市・甲子園球場)に本県代表として出場する。
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岩手日報オンラインは、第107回全国高校野球選手権岩手大会を速報した。
6回盛岡大付、平野の右前適時打花巻東-盛岡大付花巻東-盛岡大付5回花巻東、古城の左前適時打5回花巻東、赤間のツーベース3回、花巻東の追加点を阻止する盛岡大付の捕手花巻東の先発投手盛岡大付の先発投手◇ ◇
久慈ー花巻東 3回裏花巻東2死二塁、山崎が左前適時打を放つ両校の決勝での対戦は2年連続。2024年は花巻東が4―3で競り勝った。これまでは決勝で6度対戦し、3勝3敗と互角。12~14年は3年連続でぶつかった。
18年は花巻東が勝ち、盛岡大付の3連覇を阻んだ。一方、21年は盛岡大付が勝利し、コロナ禍で中止となった20年を挟んでの花巻東の3連覇を阻止した。
盛岡誠桜ー盛岡大付 4回裏盛岡大付2死一、二塁、坂本が右中間へ2点三塁打を放ち、4ー1とする岩手県の高校球史をまとめた「熱球」(県高野連発行)によると、3年連続の夏の甲子園出場は27(昭和2)~29(同4)年の福岡中が唯一、成し遂げている。
27年は準々決勝まで進み、甲子園初とされる(国内初という説もある)満塁策を敢行し、その名をとどろかせた。
当時は全国高校選手権の前身である全国中等学校優勝大会で、東北大会の優勝校に全国切符が与えられた時代。予選はその後、奥羽、北奥羽と枠組みが変わり、74年から現在の1県1代表となる。以降で連覇は8度あるが3連覇はない。
岩手県の高校球界をリードする両雄の激突。1点を争う好ゲームを期待したい。試合は午前10時開始予定。
2025/07/24