西村優菜はエビアン滑り込みへ「ここが勝負」 ドライバーに光明も

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(17日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)

今大会は7月10日開幕のメジャー第4戦「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)の出場権獲得を目指す選手にとって、より大きな意味を持つ。132人のフィールドを有資格者で埋めていき、残りが米ツアーの今季ポイントランキング順で割り当てられる。

3年目の今季、もどかしい戦いが続く西村優菜もその一人。「もちろん、ここが勝負だと思っています」。直近5試合連続で予選落ちを喫するなど、ここまでポイントランク137位。現状でエビアンの待機選手1番手はランク112位のイ・ジョンウン6(韓国)で、西村とは38.123pt差。ポイント配分の大きいメジャーとはいえ、単独28位(37.7pt)でも届かない。4日間を戦い抜き、トップ25に迫る必要がある。

大きな右へのミスが出てラウンド中に怖さが生まれ、スコアを崩していくのが今季苦しんでいる流れ。1Wをボール初速が出る少し小ぶりなモデルのヘッドからつかまりやすいモデルに替えたことで、しっかり右に打ち出したボールが左に返ってくる本来のドローが打てるようになってきた感覚はあるという。

「大きい右ミスはちょっと別物な感じ」とやはり油断ならないが、「今までならちょっと右に出したやつが(左に曲がらず)ストレートに落ちちゃっていた。道具に助けてもらって、それ(1Wでドローを打てること)がほかのショットにもつながってくれば」。下ばかり見ず、冷静に好転の兆しにも目を向ける。

昼からプロアマで18ホールをプレーしたこの日は強風が吹き荒れ、前日とはコース難度も大きく変わった。飛距離が落ちるアゲンスト以上に警戒するのは、横風が吹くホールが多いこと。ドローヒッター泣かせの左風と付き合うシチュエーションも出てきそうだ。

開幕前日の最終調整はショットで芽生えてきた好フィーリングを固めつつ、より難しさを感じたインコースを再びチェックする予定。初日は午前7時(日本時間19日午後9時)のトップスタートで日本勢の先陣を切る。(テキサス州フリスコ/亀山泰宏)

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