トランプ氏、EUと貿易合意成立の確率は「半々」-欧州側と温度差

Akayla Gardner

  • EUとの合意可能性は「半々か、恐らくそれより低いかもしれない」

トランプ米大統領は、欧州連合(EU)と関税引き下げで合意が成立する確率は「半々」だと語った。合意に向け前進していると楽観を示していたEU外交筋とは、温度差がある様子だ。

  トランプ氏は25日、スコットランドへのゴルフ旅行出発前に記者団に対し、「EUとの合意が成立する可能性は半々か、恐らくそれより低いかもしれないが、半々だと言える」と述べた。

  米国とEUの交渉担当者が合意に向けて「緊密に」取り組みを続けているとも語った。

  トランプ氏は今月初めにEUに対し、8月1日までに合意できなければ、大半の製品に30%の関税を課すとする書簡を送付した。セクター別の関税はこれにさらに上乗せされ、既に自動車と自動車部品には25%、鉄鋼とアルミニウムには50%の関税が賦課されている。トランプ氏は銅に対しても最近50%の関税を課すと発表し、医薬品と半導体にも新たな関税を導入する意向を示している。

  トランプ氏はまた、他の国々に対して数日中に一方的に設定した関税率を通知する追加的な書簡を送る見込みだと、記者団に表明。来週ストックホルムで行う中国との協議については、さらなる成果が生まれることに自信を示した。

  米国と中国は「合意できる領域」があると、トランプ氏は述べた。

原題:Trump Says 50-50 Odds of Trade Deal With European Union(抜粋)

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