【スプリングS われかく戦う】ラストスマイル・杉原誠人騎手「ペルーサに似ている」「自分が強いと分かっている感じ」

ラストスマイルと杉原騎手。スプリングSで皐月賞に弾みのつく勝利を狙う=美浦トレセン(撮影・塩浦孝明)

(スプリングステークス、2026年3月15日、GII、中山11R、芝・右1800m)

今週は皐月賞トライアルのスプリングSが行われる。ラストスマイル(美・本間、牡)で参戦する杉原誠人騎手(33)=美・フリー=を直撃した。昨年8月のデビューからコンビを組み続ける相棒は、前走のセントポーリア賞で2勝目をゲット。東京スポーツ杯2歳S5着以来の重賞挑戦だが、勝算は? 胸のうちに迫った。(聞き手・板津雄志)

──前走のセントポーリア賞で2勝目。2番手から強気に仕掛けて後続を封じた

「もともと、よーいドンの競馬にしたくなくて。前半、あのペース(5ハロン60秒8)で折り合っていけたら、あれくらい(の仕掛け)でも、もつだろうと思っていました。ゴーサインに対する反応も良く、後ろに差される感じはなかったです。完勝でした」

──デビュー戦はダートで12着だった

「新馬戦の時はとにかく子供っぽくて、馬っけを出しながら走っていたくらい。1回、芝を試してみようと臨んだ2戦目で、いい走り(2着)ができました。その後に変わっていきましたね。落ち着きが出ました」

──どのあたりで上のクラスで戦えると感じた

「未勝利を勝ったときに、上でもやれる手応えはありました。もともと2戦目も(のちに東京スポーツ杯2歳Sを勝つ)パントルナイーフ相手に食い下がったし、当時の3、4着馬も勝ち上がりましたから。東京スポーツ杯2歳S(5着)は急にペースが落ちて窮屈な態勢になったり、他馬に乗っかけられたりするシーンがあって、この馬には向かない、よーいドンの展開でもあって、そんな中でも、それほど差のない走りができました」

──1週前追い切りは美浦Wコースで5ハロン66秒3─11秒3をマーク

「やりたいことはできました。あの(悪い)馬場状態で外を回ってこの時計。馬は元気で、言うことなかったです」

──この馬のいいところは

「ストライドが大きくて、体感以上に時計が出ますね。大体、そういう馬は走ると思います。あと、他馬を威嚇しながら走る。それもいいですね。自分が強いと分かっている感じ。前走はうなりながらゲートを出ていました。2週前追い切りの後は、長めから追い切ったのに、まだ他馬を威嚇するくらい元気でした。カイバ食いの心配がないのもいいです」

──過去に似ている馬はいたか

「うーん、ペルーサ(※注)かな。生意気な感じとか、遊んで走る感じとか、あと、背中の柔らかさや緩さも似ています」

──フリーになった2022年から4年連続で重賞勝利。昨年はファウストラーゼンで弥生賞ディープインパクト記念を勝ち、皐月賞でクラシックにも挑戦した

「今年もドキドキできる春が来てうれしいです。フリーになって後ろ盾がない状況になってからも乗せてくださる関係者の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、いただいたチャンスの中で決める準備をして臨んでいます。何より(2年後に定年を迎える)本間先生のために、クラシックに挑戦できる結果を出したいです」

※注 杉原騎手が所属していた藤沢和厩舎にいた馬。2009年にデビューし、4連勝で青葉賞で重賞初V。その後も重賞戦線で活躍し、天皇賞・秋2着などの実績を残した。16年まで現役で走り、晩年に杉原騎手が調教に騎乗していた。

■杉原 誠人(すぎはら・まこと)1992(平成4)年10月31日生まれ、33歳。埼玉県出身。2011年に美浦・藤沢和雄厩舎からデビュー。22年に定年引退に伴う同厩舎の解散でフリーに。同年アイビスSD(ビリーバー)で重賞初制覇。9日現在、JRA通算5014戦192勝(うち重賞5勝)。164・5センチ、51キロ。既婚。

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