FC東京が再逆転勝利! 代表帰りの長友2アシスト、浦和は一時逆転も…リーグ戦リスタートで白星飾れず

[7.19 J1第24節 FC東京 3-2 浦和 味スタ]

 J1リーグは19日に第24節を行った。FC東京浦和レッズが対戦し、FC東京が3-2で勝利。前半6分にMF遠藤渓太が先制点を挙げるも、前半のうちに2失点で逆転を許す。しかし、後半21分にFWマルセロ・ヒアンのゴールで再び追いつくと、43分にFW仲川輝人のゴールで再逆転した。

 16位・FC東京は前節・柏レイソル戦(●0-1)で2連勝がストップ。16日の天皇杯3回戦から中2日で、中断期間明けのリーグ初戦に臨む。浦和からレンタル移籍中のためFW長倉幹樹が契約上出場できず。古巣戦となるDFアレクサンダー・ショルツ、日本代表としてE-1選手権を制したDF長友佑都やMF俵積田晃太が先発に入った。

 一方、クラブW杯から帰還した浦和は未消化2試合を残して現在8位。約1か月半ぶりにJの舞台に立つ。ジェフユナイテッド千葉からシントトロイデンを経て加入した昨季J2得点王FW小森飛絢が初出場、そしてJ1デビューとなるスタメン入りを果たした。[両スタメン&布陣]

 前半6分、FC東京が早々に先制点を手にする。最終ラインからショルツがドリブルで運び、右サイドに展開。ボールを収めた長友が切り返しから左足のインスイングキックでクロスを上げる。PA内で遠藤がヘディングシュート。ゴールに流し込み、8試合ぶり今季2点目となる先制ゴールを挙げた。

 浦和は相手のプレスに苦しむも、徐々に敵陣に入り込んでいく。前半15分、敵陣PA内から相手の中途半端なクリアでPA手前に転がったボールにMF安居海渡が反応。俵積田との競り合いを制すると、すばやく右足を一閃した。カーブをかけた低い弾道をゴール右隅に突き刺し、今季初ゴールで1-1と同点に追いついた。

 一気に勢いに乗る浦和は前半20分に試合をひっくり返す。左サイドのMFマテウス・サヴィオが縦にスルーパス。最終ラインをタイミングよく抜け出したMF渡邊凌磨がPA左に入り込むと、右足シュートをニアサイドに打ち抜き、2-1と逆転に成功した。

 FC東京は前半32分、遠藤のスルーパスにFWマルセロ・ヒアンが抜け出してシュートも枠外。38分にはMF高宇洋とのワンツーからPA左にヒアンが入り込むも、シュートは再び枠の外に飛ぶ。前半アディショナルタイム3分過ぎにはMF橋本拳人が右サイドからクロスを上げ、ヒアンが頭で流し込むが、橋本のプレーにファウルが認められ、ゴールとはならなかった。

 前半は浦和が2-1のリードで折り返す。ハーフタイムに両チーム交代はなかった。

 後半からは互いに拮抗した展開が続いていたが、FC東京は後半12分に遠藤が右もも裏を負傷する。自らの足で歩いてピッチを出て、MF安斎颯馬と交代した。浦和も16分に2枚替え。小森とM・サヴィオを下げ、FWチアゴ・サンタナとMF松尾佑介が入った。

 後半21分、FC東京が粘りぬいて再びゴールを決める。右サイドから長友が右足でクロスを上げると、PA中央でヒアンがボールを収める。DFダニーロ・ボザを背中で抱えながら反転して左足シュート。DF石原広教に当たったことでGK西川周作のタイミングがずれ、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。

 長友の2アシストで2-2と試合は振り出しに戻るなか、両チームが2枚替え。浦和は後半28分にDF長沼洋一とMF金子拓郎に代えて、DF荻原拓也とMF関根貴大が入る。1分後にFC東京は俵積田とFW佐藤恵允が下がり、FW野澤零温とFW仲川輝人が出場した。

 後半43分、FC東京が再逆転を起こす。左CKを安斎が蹴ると、クリアされたボールをPA中央で野澤が左シュート。バウンドしたボールを、ゴール前で待ち構えた仲川が体で押し込み、ゴールネットを揺らす。再び試合をひっくり返し、3-2とした。  2度の逆転劇でFC東京が2試合ぶりの勝利。浦和はリーグ戦リスタートを白星で飾れなかった。 (取材・文 石川祐介)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!

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