雷の影響で約1時間の中断…さらに延長突入の死闘制したのは鹿島!! PK失敗の鈴木優磨決勝弾で福岡下し、天皇杯8強入り!!

[8.6 天皇杯4回戦 鹿島 3-2 福岡 メルスタ]

 天皇杯は6日、4回戦を各地で開催し、メルカリスタジアムでは鹿島アントラーズ(J1)とアビスパ福岡(J1)が対戦。延長戦までもつれた死闘を3-2で制した鹿島が2年連続ベスト8進出を果たした。

 序盤からフィニッシュに持ち込む場面を作り出すホームの鹿島は前半11分、PA内で仕掛けたFWチャヴリッチがDF上島拓巳のファウルを誘ってPKを獲得。キッカーを務めたチャヴリッチ自身のシュートはGK小畑裕馬に触れられたものの、ボールの勢いが勝ってネットを揺らし、鹿島が先制に成功した。

 1点のビハインドを背負った福岡は29分、FWナッシム・ベン・カリファがPA外から放ったシュートが枠を捉えるが、GK早川友基に阻まれてしまった。

 すると、39分に雷の影響を受けて試合は一時中断に。約1時間後に試合が再開すると、45+1分、左サイドからDF安藤智哉、ベン・カリファとつないだボールを受けたMF前嶋洋太が右足のシュートでゴールを陥れ、福岡が追い付いて前半は終了となった。

 1-1で後半を迎えると、7分に鹿島が勝ち越しに成功。ドリブルで運んだMF樋口雄太からボールを呼び込んだMF荒木遼太郎のパスは相手に阻まれるも、こぼれ球をMF知念慶が拾う。PA外から右足を振り抜くと、鮮やかな軌道を描いたシュートがゴールマウスに吸い込まれ、スコアを2-1とした。

 再びリードを奪われた福岡は22分、FW藤本一輝とメルボルン・シティへの完全移籍が発表されているFW金森健志をピッチへと送り込み、状況を打開しようと試みる。29分にはMF松岡大起のスルーパスからPA内まで持ち込んだ藤本のラストパスに反応したFWウェリントンが右足を強振するも、好反応を見せた早川に右手1本で弾き出されてしまった。

 36分には、MF松村優太がPA内でFW岩崎悠人のファウルを誘って鹿島がPKを獲得。しかし、キッカーを務めたFW鈴木優磨が中央に放ったシュートは小畑に弾き出され、追加点の好機を逸してしまう。すると、45+3分、PA内に持ち込んだFWシャハブ・ザヘディが放ったシュートがクロスバーを叩きながらも豪快にゴールネットを揺らし、福岡が土壇場で試合を振り出しに戻した。

 2-2のまま延長戦に突入すると、前半9分に鹿島がMF小川諒也のCKからゴールを脅かすが、鈴木が放ったヘディングシュートは枠上に。しかし、後半10分、小川が蹴り出したCKに再び鈴木が反応すると、今度はヘディングできっちり叩き込み、鹿島が勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り、3-2で競り勝って8強入りを決めた。

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