中ロ首脳が電話会談、イスラエルのイラン攻撃を非難

ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は19日に電話会談を行った。5月9日の提供写真(2025年 ロイター)

[サンクトペテルブルク 19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は19日に電話会談を行った。ロシア大統領府によると、両首脳はイスラエルによるイラン攻撃を非難し、地域の緊張緩和の必要性で一致した。

ウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)は記者団に、「(両首脳は)国連憲章や他の国際法の規範に違反するイスラエルの行動を強く非難する」と述べた。

「ロシアも中国も現在の状況とイランの核開発問題には軍事的な解決策はないと基本的に考えている」とし「解決は政治的・外交的手段を通じてのみ達成されなければならない」と強調した。

プーチン氏はここ数日、トランプ米大統領、ネタニヤフ・イスラエル首相、ペゼシュキアン・イラン大統領らと接触し、ロシアが紛争を調停する用意があると繰り返し表明している。

ウシャコフ氏によれば、プーチン氏は習氏に対し仲介への意欲を示し、習氏は現在の深刻な状況の緩和に資するとして支持を表明したという。

両首脳は今後数日間、緊密に連絡を取り合うことでも合意した。

中国の新華社が伝えたところによると、習主席は会談で米国を名指しせず、この地域で「特別な影響力」を持つ「主要国」に事態鎮静化へ外交努力の強化を求め、「交戦国、特にイスラエルは事態激化の連鎖を防ぎ、戦争の波及を回避するための早期停戦すべきだ」と述べた。またイスラエルとイランに他国の民間人が避難できるよう努力を求めた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: