【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース

週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

賃金上昇圧力続く

日本銀行の植田和男総裁は23日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたカンザスシティー連銀主催のシンポジウムで、大きな負の需要ショックが生じない限り、賃金には上昇圧力がかかり続けるとの見解を示した。金融政策は、人手不足に伴う経済の供給サイドの変化を踏まえて運営していくと語った。日銀は米関税政策の影響によって政策判断で重視する基調的な物価上昇率がいったん伸び悩むものの、その後は2%の物価安定目標が実現していくとみている。植田総裁はシナリオ実現に改めて自信を示したといえそうだ。

次の山場

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げの可能性を示唆したことで、市場はひとまず安堵(あんど)の空気に包まれているが、27日のエヌビディア決算が次の山場となりそうだ。S&P500種株価指数の構成比で8%近くを占める最大の銘柄であるエヌビディアは、人工知能(AI)関連支出の見通しをめぐる不安を払拭(ふっしょく)し、今回の株価上昇が単なるハイテクバブルでないことを裏付けるよう期待されている。

日韓首脳会談

石破茂首相は23日午後、韓国の李在明大統領と首脳会談を行った。北朝鮮を含む東アジアの安全保障環境を巡る不透明感が高まる中、協力関係の強化を確認した。石破首相によると、首脳会談では安全保障、経済安全保障分野での戦略的な意思疎通強化や水素、AIなどに関する協力の推進を確認。地方創生、人口減少など共通の課題で政府間協議の枠組みを立ち上げることでも一致したという。北朝鮮への対応に関しては、完全な非核化に向け、日韓、日米韓で緊密に連携していくことも改めて確認した。

ウクライナ訪問

カナダのカーニー首相は24日、就任後初めてウクライナを訪問し、同国に侵攻したロシアとのいかなる合意も抑止力とウクライナの防衛強化の裏付けが必要だと訴えた。停戦実現後にウクライナの「安全の保証」確保を目指す約30カ国の「有志連合」にカナダも加わっている。和平合意の監視を支援する部隊派遣の可能性も排除していない。ロシア国防省は、ロシアとウクライナの両軍が捕虜交換を行ったとテレグラムで発表した。UAEが仲介役を務めた今回の交換では、双方からそれぞれ146人の捕虜が引き渡された。民間人8人もそれぞれ帰還した。

正念場

イーロン・マスク氏の巨大ロケット計画が正念場を迎える。宇宙開発企業スペースXは日本時間25日午前に大型ロケット「スターシップ」の飛行試験を行う。通算10回目となるが、今年に入って爆発などが相次いだのを受け、今回は一段と注目を集めている。ブライステックのカリッサ・クリステンセン最高経営責任者(CEO)は「成功すれば懸念はほぼ払拭されるが、失敗すれば『一体何が起きているのか』という疑念を招くことになる」と語った。

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