大谷翔平 ドラフト同期・菅野から2打席連発となる47、48号アーチ カーショー「ショーヘイがいることは大きなプラス」
大谷翔平 PHOTO:Getty Images
<2025年9月7日(日本時間8日)ボルチモア・オリオールズ対ロサンゼルス・ドジャース@オリオールパーク>
ドジャースの大谷翔平投手(31)が、敵地で行われたオリオールズ戦に「1番・DH」で先発出場、相手先発・菅野智之投手(35)から2打席連発の47、48号アーチを放つ活躍で、チームの連敗を5でストップする原動力となった。
キング争いでも、首位を走るシュワーバー(フィリーズ)に1本差と迫った。
初回、大谷がいきなり35歳のオールドルーキーを打ち砕いた。
カウント0-1からの2球目、外角高め94.4マイル(約152キロ)のシンカーをバックスクリーン右に叩き込んだ。先制の47号ソロは今季12本目の先頭打者アーチだ。
さらに3回、先頭で迎えた2打席目。カウント0-2からの3球目、94.9マイル(約152.7キロ)の内角ストレートをまたもやバックスクリーン右に運ぶ技あり弾だ。この48号アーチには、マウンドの菅野も首を捻るしかなかった。
大谷と菅野はともに12年ドラフト1位でそれぞれ日本ハムと巨人に入団したドラフト同期生。日本では一度だけ対戦したことがある。
15年6月10日のセ・パ交流戦に大谷は「5番・DH」で出場し、菅野から左中間二塁打、四球、右前打と2打数2安打をマークしている。メジャー初対戦でも2打数2安打、2本塁打として、対菅野は打率10割という相性の良さだ。
1試合2発は6月14日(同15日)のジャイアンツ戦以来今季4度目、2打席連発は5月15日(同16日)のアスレチックス戦以来今季2度目となったが、何より初回の先頭打者弾がチームを勇気づけた。
前夜は山本が9回2死まで無安打投球もソロアーチを浴びて降板すると、ブルペン陣があと1アウトを取れずにまさかの逆転負け。2試合連続のサヨナラ負けを喫して5連敗中だっただけに、価値ある一発となった。
先発として6回途中2失点でまとめ、2年ぶり13度目の2ケタ勝利を挙げた"レジェンド"カーショーは「やっぱり早い段階で先制できるのは本当に大きいです。昨夜からの切り替えとしても、早い回に1点リードできたのはよかったですね。
そしてもちろん、打順の先頭にショーヘイがいることは、どんな日でも大きなプラスになります。なので、とてもよかったです」と大谷の活躍、そして存在そのものに感謝した。
指揮官も同様だ。「やっぱりショーヘイがホームランを打って試合をスタートできたのは大きかったと思います。ベンチの雰囲気も一気に盛り上がりました。
ショーヘイは5回も出塁(2本塁打、3四球)してますしね。最高でした」とロバーツ監督は最大級の賛辞で大谷をねぎらった。
2試合連続のサヨナラ負けで不安視されていたブルペン陣も、エンリケス(23)、ロブレスキ(25)、ドライヤー(26)の若手リレーで、オリオールズ打線を無失点に封じ込んだ。
ベッツにも大きな一発が飛び出すなど、この日は投打の歯車がかみ合った形だ。
連敗の泥沼から抜け出し、一気に浮上となるか。2位パドレスも勝ったため、ゲーム差は1のまま。
シュワーバーとのキング争いも、行方はわからない。「ヒリヒリする9月」はまだまだ続くが、カギはやはり大谷が握っている。
テレ東リアライブ編集部