近眼も老眼もどんとこい。オートフォーカス眼鏡「ViXion2」、前モデルの弱点を克服
1日中PCやスマホを見つめることを余儀なくされる現代のデスクワーク環境。当然ながら目にも負担がかかり、世界的に近眼が社会問題化しています。国連のレポートによると「2050年には世界で50億人が近視になる」とのことで、ちょっと見過ごすことができません。
おまけにアラフォーをすぎるとぼちぼち老眼も始まって、近くのものも見えづらくなってきます。デスクワークや読書が億劫になるだけでなく、日常生活にも不便をきたすケースも。
目の前にある丸い枠の中に、電気で屈折率を変えられる液体レンズが収まっていますPhoto: ギズモード・ジャパンそんな人類の目を救うために開発されたのが、オートフォーカス機能を搭載したテック眼鏡「ViXion(ヴィクシオン)」です。ピントの調整機能が弱った肉眼に代わって、テックの力でピント合わせをするというもの。
まるでカメラのオートフォーカスのように瞬時に視界のピントを合わせてくれるのですが、初代モデルはレンズ径が小さく、視野がかなり限られているという弱点もありました。眼球をカバーできるような大きなレンズの開発が、まだ技術的に難しいのです。ゆえにちょっと視線をずらすと、せっかくのオートフォーカスが効かなくなってしまいます。
レンズ径アップで視野が拡大
前モデルのViXion01s(左)と、新モデルのViXion2(右)。液体レンズの直径が1.5倍くらい大きくなっていますPhoto: ギズモード・ジャパンViXionは、従来製品より視野面積を約2.4倍に拡大した新モデル「ViXion2」を発表しました。前モデルのレンズ径が5.8mmだったのに対して、新作は9mmに拡大。視野は大きく広がっています。
ViXion2の発表会で実機を体験してきました。
Photo: ギズモード・ジャパン上の写真のように、前モデルと比べると視野は大きく広がっています。
前モデルではデスク上のノートPCの画面を一望することが難しかったのですが、Vixion2では画面全体を視界に収められます。読書もスムーズにいけそう。手元での細かな作業もばっちり。
センサーを指でふさいで、擬似的にピント合わせを撮影しました。実際はもっと早く、0.1秒程度でピントが合います。GIF:ギズモード・ジャパンレンズは電導体の水と非電導体の油を使った液体レンズで、レンズに加える電圧を変化させることでフォーカスを動かすのですが、オートフォーカスは約0.1秒と反応が良く、ほとんどラグを感じさせません。上のGIFのように、手元から遠くのディスプレイに視線を移しても、違和感なくピントが合ってくれます。
実店舗でのデモ体験ができる
アウターレンズは取り外しが可能で、乱視用の補正レンズやサングラスなどを入れることができます。ちなみに01Sと2のアウターフレームは形状が同じなので使い回せます。Photo: ギズモード・ジャパン長時間のPCワークのほか、細かな作業が求められる工芸職人、エンジニア、医師や歯科医師などの使用を想定している製品ですが、今回のモデルで実用性はかなりアップしており、日ごろから見えづらさに悩んでいる人たちによりアピールできそうです。
価格は11万円(税込)。今までどうにもならなかった見えづらさが解消されることを考えると、それだけの価値はあると思います。なによりどれだけ見えやすくなるかは体験してみるべき。
4月17日の発売開始に先立ち、全国のビッグカメラ、ヨドバシカメラなどでデモ機の体験も可能なので、興味ある方はぜひとも触れてみてほしいです(実施店舗に関してはホームページを参照のこと)。
薄ぼんやりしていた視界が、一瞬でぬるっとピントが合うのは、ちょっと感動ものですよ。
医師や技師向けに、角度調整機能やクリップライト用マウントを追加した「ViXion2 Pro」。一般販売はなく専用チャンネルで取り扱うとのことPhoto: ギズモード・ジャパンSource: ViXion