親イスラエルのハッカー集団、攻撃したイランの取引所のソースコードを公開(CoinDesk JAPAN)

親イスラエルのハッカー集団「ゴンジェシュケ・ダランデ(Gonjeshke Darande)」は複数のブロックチェーンで1億ドル(約145億円、1ドル=145円換算)相当の資産に攻撃を仕掛けた翌日、イランの暗号資産(仮想通貨)取引所「ノビテックス(Nobitex)」のソースコードをすべて公開した。 これにより、悪意のある者がコードにアクセスして悪用することが非常に容易になるため、まだ資産を引き出していないユーザーに新たな懸念を引き起こしている。 イスラエルは6月13日にイランの軍事施設と核施設を攻撃し、ユダヤ人国家を地図から抹消すると誓った敵が核兵器を保有することを阻止するために行動を起こさざるを得なかったと述べた。イランは、イスラエル全土を標的とした弾道ミサイル攻撃を行い、同国の数百万人が急遽避難所に入った。 6月19日、このハッカー集団(その名はペルシア語で「捕食するスズメ」を意味する)は、Xへの投稿で次のように書いた。「時間切れだ。全ソースコードは下記にリンクされている。ノビテックスXに残された資産は、今や完全に公開されている」。 Time's up - full source code linked below. ASSETS LEFT IN NOBITEX ARE NOW ENTIRELY OUT IN THE OPEN.بازمانده دارایی های شما در نوبیتکس هم اکنون در معرض دید و خطر هستند But before that, lets meet Nobitex from the inside: Exchange Deployment (1/8) pic.twitter.com/jiMfBpNXwd — Gonjeshke Darande (@GonjeshkeDarand) June 19, 2025 漏洩した情報には、ブロックチェーンスクリプト、内部プライバシー設定、サーバーリストが含まれており、取引所のバックエンドセキュリティを事実上、破壊した。 ソースコードの公開は、前日に出された脅迫に従ったもので、ゴンジェシュケ・ダランデはハッキングしたことを認め、内部データの公開を宣言していた。 このグループは、ノビテックスがイランの国際制裁回避を支援したと非難し、プラットフォームを「政権のお気に入りの制裁違反ツール」と呼んだ。 ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム仮想マシン(EVM)、リップル(Ripple)、ドージコイン(Dogecoin)、ソラナ(Solana)など複数のネットワークから9000万ドル(約130億5000万円)相当のトークンが意図的にバーンアドレスに送金されており、回復は困難な状況だ。 ブロックチェーンのデータによると、資金は「1FuckiRGCTerroristsNoBiTEXXXaAovLX」や「DFuckiRGCTerroristsNoBiTEXXXWLW65t」といった挑発的な名前のウォレットに移動されており、攻撃者が秘密鍵を保持していないブルートフォース(総当たり)生成のバニティアドレスが使用された可能性が示唆されている。「IRCG(イスラム革命防衛隊)」はイラン屈指の精鋭部隊とされている。 ノビテックスは19日、漏洩後に追加の損失は発生していないとし、5日以内にサービスの復旧を開始する予定だと発表した。ただし、イランではインターネット障害が継続しているため、復旧が遅れる可能性があるとのことだ。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Nobitex's Source Code Released a Day After Hackers Steal Tokens Across Bitcoin, EVM, Ripple Networks

CoinDesk Japan 編集部

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