アフガン空軍基地、トランプ氏が返還求める-「中国核施設に近い」
Kate Sullivan、Catherine Lucey
- 中国の核兵器製造拠点から1時間以内だとし、戦略的重要性に言及
- 「手放したのは大失態だった」とバイデン前大統領を批判
トランプ米大統領は18日、アフガニスタンのバグラム空軍基地の返還を求めていると明らかにした。同基地を巡っては、駐留米軍の撤退時にバイデン前大統領が引き渡したことをトランプ氏はこれまで強く非難している。
トランプ氏は「基地を取り戻そうとしている」とスターマー英首相との共同会見で述べた。
トランプ政権がアフガン政府と基地返還について協議しているかは不明だが、トランプ氏は米国には返還を実現する交渉材料があるとの考えを表明。「アフガンには米国から必要としているものがある。われわれはあの基地を取り戻したい」と話した。
「基地の返還を望む理由の一つは、中国の核兵器製造拠点から1時間しか離れていないからだ。様々な動きはあるが、この問題が解決されていないことに非常に失望している」と指摘。同基地が米国にとって戦略的に重要だとの見解を強調した。
CNNは18日、トランプ氏が今年3月頃から基地を取り戻す方法を検討するよう、当局者に迫っていたと報じた。
トランプ氏はまた、ワシントンに戻る大統領専用機上で「手放したのは大失態だった」と記者団に発言。「滑走路の強度や長さの点において世界屈指の強力な基地で、どんな機体でも着陸できる」などと述べた。
原題:Trump Says US Seeks Return of Bagram Air Base in Afghanistan (1)(抜粋)
— 取材協力 Hadriana Lowenkron and Derek Wallbank
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