中学生の子どもに「スマホを持たせるか」で夫婦の意見が割れています。子どもにかけるスマホの費用はどのくらいなのでしょうか?(ファイナンシャルフィールド)

2024年にMMD研究所が発表した「子どものスマートフォン利用に関する調査」によると、まだスマホを持っていない子どもに対し、「中学1年生で持たせたい」と答えた保護者が26.4%と最も多く、次いで「中学卒業後(13.0%)」「小学6年生(11.1%)」と続いています。 中学進学と同時にスマホデビューを考える家庭が多く、その理由は部活動や塾、友人との連絡手段としてのニーズが高まることが挙げられます。最近は学校からの連絡や、保護者・生徒間の連絡にLINEなどのSNSが使われるケースもあり、「スマホがないと不便」と感じることも少なくありません。 ただし、進学・進級をきっかけにスマホを持たせることに不安を抱える親も多く、「ネット依存」や「SNSでのトラブル」「生活リズムの乱れ」などが懸念事項として挙げられています。

保護者が気になるのは、やはり「お金」の話です。同調査によれば、子どもに持たせるスマートフォンの通信サービスとして人気が高いのは以下の3社でした。 ・docomo:27.2% ・Y!mobile:14.0% ・楽天モバイル:13.8% この傾向からわかるのは、親が使っているキャリアと合わせることで「割引がある」「家族で管理しやすい」という理由が重視されている点です。特に、「親と同じでオトクになるから」(35.1%)、「通信料金が安いから」(21.5%)が通信会社選びの主な理由として挙げられています。 では、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか? ▼初期費用(端末代) ・新品スマホ(Android):1〜3万円 ・iPhone(旧モデル、中古):2〜5万円 ・親のおさがり・中古品:0〜2万円 ▼月額費用(通信料金) ・格安SIM(LINEMO、povoなど):1000〜3000円 ・大手キャリアのキッズプラン:2500〜4000円 通信費を含めたスマホの月額コストは2000〜3000円前後がボリュームゾーン。利用データ量や通話時間、動画視聴の有無によって差はありますが、多くの家庭で「月3000円以内」に収めているのが現状です。

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