実質GDP1─3月期、年率0.2%減に上方修正 原油在庫や外食で

内閣府が6月9日発表した1─3月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は前期比マイナス0.0%となった。1次速報は0.2%減だった。年率換算では0.2%減だった。都内で2021年6月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 9日 ロイター] - 内閣府が9日公表した1-3月期の実質国内総生産(GDP)2次速報は前期比0.0%減で1次速報の0.2%減から上方修正された。年率換算も1次速報のマイナス0.7%から同0.2%に引き上げられた。エネルギー在庫や個人消費などが主な上振れ要因となった。

 ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は1次速報と横ばいの前期比0.2%減、年率0.7%だった。事前予想を上回ったが、4四半期ぶりのマイナス成長は変わらなかった。

原油や天然ガスの価格を反映して民間在庫変動の寄与度が1次速報のプラス0.3ポイントからプラス0.6ポイントに上方修正されたことが押し上げ要因となった。

  外食やゲームソフト販売の最新統計を反映し、個人消費も1次速報の0.0%増から0.1%増に引き上げられた。民間住宅もリフォーム統計を勘案した結果、1.2%増から1.4%増に上方修正された。

輸出が0.6%減から0.5%減に引き上げられたが、輸入も増えたため、純輸出による外需寄与度はマイナス0.8ポイントと、1次速報から横ばいだった。

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