CL準決勝1stレグ、バルセロナ対インテルは3-3ドロー!インテル先行の展開も…バルサが覚醒ヤマルのゴラッソなどで食らいつく
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【欧州・海外サッカー ニュース】バルセロナ対インテル、CL決勝進出をかけた両チームの対戦はまずドローで終了。
30日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、バルセロナ対インテルは3-3のドローで終了した。
CL準決勝でスペイン(およびカタルーニャ)とイタリアを代表する両チームが激突。バルセロナは優勝を果たした2015年以来10年ぶり、インテルはマンチェスター・シティに敗れた2023年以来2年ぶりとなる決勝の舞台を目指す。
試合は開始1分に動いた。アウェーのインテルが最初の攻撃で、いきなり先制点を決めている。右サイドのダンフリースがグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドのマルクス・テュラムが右足のヒールでボールを枠内に流し込んだ。インテルにとっては、これ以上ないスタートとなった。
いきなり冷や水を浴びせられたバルセロナは、敵陣でボールを保持して攻撃を仕掛けるも、インテルのライン間をしっかりと狭めた5-3-2ブロックをなかなか崩すことができない。それでも、負傷中のレヴァンドフスキに代わり出場するフェランが、幾度かシュートまで持ち込む場面があったが、ボールは枠を捉えられなかった。
そうして21分、堅守速攻を機能させるインテルが、またもチャンスを物にした。左CKからファーのM・テュラムが頭でボールを前方に送ると、ダンフリースが迫力満点のバイシクルボレーでGKシュチェスニーを破っている。インテルにとってはまさに完璧な、これ以上ない試合運びである。
対して、準決勝スタートからわずか20分で、窮地に追い込まれたバルセロナ。だがしかし、このチームにはメッシのように一人で流れを変えられる選手がいた。そう、この試合がバルセロナでの100試合目の出場となるラミン・ヤマルである。スペイン代表として臨んだEURO2024準決勝フランス戦でも、超絶ミドルを突き刺して決勝進出および優勝への道を切り拓いた17歳の怪物FWは、CLの大舞台でも物怖じなどせずゴラッソを決めてみせた。
24分、右サイドでボールを持ったヤマルは、1人を抜き去ってからペナルティーエリア内に侵入。四方を相手DFに囲まれ、ほぼスペースがない中でその長い左足をコンパクトに振ると、ボールは左ポストに当たってから枠内に収まった。
圧倒的な個人技で1点を返したヤマルは、さらに26分にも魅せた。右サイド、華麗な切り返しでディマルコを翻弄すると、ゴールライン際から浮き球のシュートを放った。が、これは惜しくもバーに阻まれている。ヤマルはそれからも、自分の思い通りのプレーを見せ続け、インテルのDF陣をきりきり舞させ続ける。その様子は、まさにメッシのようだった(本人のアイドルはネイマールらしいが……)。
その後もバルセロナの攻勢は続き、38分に同点に追いつくことに成功。ぺドリの浮き球のパスをペナルティーエリア内左のハフィーニャが頭で中央に折り返すと、誰よりも先にフェランが走り込む。背番号7は右足で、ボールを枠内に流し込んだ。試合は2-2のドローで折り返しを迎えた。ハーフタイム、インテルのシモーネ・インザーギ監督は負傷したラウタロをタレミに代え、対するフリック監督は守備の穴となっていた左サイドバックのジェラール・マルティンをアラウホと交代している。
後半もバルサがボールを保持して、インテルが堅守速攻で対応する状況は変わらず。そしてインテルがリスク上等で前のめりになるバルセロナを相手に、容易にカウンターを決めるのも相変わらずだった。63分、インテルは再びセットプレーからゴールを決める。CKの場面でシュチェスニーが不用意に飛び出し、ダンフリースの肩に当たったボールがそのまま枠内に転がった。
しか65分、バルセロナがまたインテルに食らいつく。ショートコーナーで、ペナルティーエリア手前に送られたパスをヤマルがスルーすると、後方から飛び込んできたハフィーニャが左足のダイレクトシュート。強烈な勢いのボールはクロスバー、その次にゾマーの頭に当たって、ゴールラインを割っている。
またも追いつかれたインテルは、その後もカウンターを中心とした攻撃でバルセロナの脆弱なDFラインを幾度も突破する。76分にはダンフリースのクロスからムヒタリアンがシュートを決め切ったが、これは肉眼では確認できないようなオフサイドで取り消された。終盤に入ると、ホームのバルセロナが観客の声援を背に受けながら、逆転を目指して決死の猛攻を仕掛けるが、ヤマルのシュートが再びバーに当たるなど最後までスコアをひっくり返すことはかなわず。
結局、M・テュラムのヒールシュートからハフィーニャの強烈ミドルまで、ゴラッソにゴラッソが重ねられた試合は、ドローで終了のホイッスルが吹かれた。なおヤマルは得点含めて強烈な存在感を放ち続け、世界最高の選手の一人として、本格的に覚醒した印象だ。
なおインテルホームの2ndレグは、5月6日に行われる。