オランダ国防相「ロシアが化学兵器の使用強化」、追加制裁求める

 オランダのブレーケルマンス国防相はロイターのインタビューに応じ、禁止されている化学兵器をロシアがウクライナで広範囲に使用している証拠を自国の情報機関が得ていると明らかにした。写真は戦闘中のウクライナ軍の兵士。2月8日、ドネツク州で撮影(2025年 ロイター/Anatolii Stepanov)

[ハーグ 4日 ロイター] - オランダのブレーケルマンス国防相はロイターのインタビューに応じ、禁止されている化学兵器をロシアがウクライナで広範囲に使用している証拠を自国の情報機関が得ていると明らかにした。

一例として、兵士を塹壕から追い出すためにドローン(無人機)から窒息剤を投下したという。

禁止兵器であるクロロピクリンをロシアが使用したとするオランダ情報機関の調査結果はこれまで報じられていない。

米国は昨年5月、ロシアがクロロピクリンを使用していると初めて非難した。 もっと見る

ブレーケルマンス氏は「ロシアが化学兵器の使用を強化していることを確認できたというのが主な結論だ」と述べ、対ロ制裁の強化を呼びかけた。

ロシア国防省からはこの記事に関するコメントを今のところ得られていない。

ロシアはこれまで、違法な兵器の使用を否定しており、そうした兵器を使用しているのはウクライナだと非難している。

ウクライナ側も一貫してこのような非難を否定している。

ロイターはウクライナ戦争でどちらが禁止されている化学物質を使用しているのか独自に検証できていない。

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