自動車整備科の19歳と20歳の男性4人死亡 かなりスピード出していたか…車が道路から転落、水門に衝突 昼休みに外出か 校長「ショック、どうして」

原形をとどめないほど大破した乗用車。赤い鉄骨が覆いかぶさっている。 事故があったのは飯田市松尾清水の天竜川の堤防道路。 4月24日午後0時半過ぎ、近くの工場の従業員が「自動車が堤防道路から水門付近に転落し、損傷が激しく救出できない」などと消防に通報した。

車には4人が乗っていて全員が病院に搬送されたが、警察によると、運転していた宮田村の20歳の男性、同乗の飯田市の19歳の男性2人、駒ケ根市の20歳の男性が死亡した。4人はいずれも飯田市の飯田技術専門校の訓練生だ。 車は堤防道路を南側に向かって進んでいたとみられる。道路は広くはないものの、ほぼ直線で見通しは良い。

近所の住民は「あまり車が通らないから結構60km/h以上は出している車が多い」と、スピードが出やすい場所だと話す。 事故前の現場付近には水門の前には道路とつなぐ赤い橋がある。 事故後、赤い橋は事故を起こした車をつぶすように落ちていた。 かなりのスピードで堤防道路を転落し、赤い橋にも衝突した可能性がある。 警察は詳しい事故の原因を調べている。

4人が通う専門校の校長が取材に応じ、「本校の生徒であるという状況ですので、ちょっとショックというか、正直どうしてという気持ちが強い」と悲痛な胸のうちを語った。 校長によると、4人は自動車整備科の2年生で、訓練に真面目に熱心に取り組んでいたという。 校長は「まじめに熱心に取り組んできた、教員視点から見ても、一生懸命やっている姿勢は出ていると言っていました。(行先は)聞いてはいないと、どういう目的でというのがわからないので、どうしてこういうことが起きちゃったのかなと思います」と話した。 4人は24日午前は校内で授業を受け、昼休みの時間に外出したとみられている。車は訓練生の所有だという。 学校は24日夜、保護者説明会を開き、25日は休校となった。 事故から一夜明け、現場には花が手向けられていた。 (長野放送)

長野放送

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