石丸伸二氏が応援した“盟友”現職・彦根市長が落選 在阪マスコミが明かす「旋風が起きなかったワケ」

前回の都知事選で時代の寵児となった石丸伸二氏だが、“石丸旋風”はどこにいってしまったのか……。 【写真あり】スーツ姿で居酒屋で談笑…石丸伸二氏が下町・月島で会った「業界の大物」 滋賀県彦根市長選が4月27日に投開票され、新人で元衆院議員の田島一成氏(62)が現職の和田裕行氏(54)を破り、わずか845票差ながら初当選を果たした。 現職という強みを生かせなかった和田氏。そして何より全国区で知名度のある石丸氏が応援に駆けつけても敗れたというのだ。 朝日新聞の速報記事では 《滋賀県彦根市長選、石丸伸二氏が再三応援に入った現職・和田氏が落選》 と何らかの感情が見え隠れする見出しだ。 朝日新聞によると、選挙運動7日間のうち少なくとも4日間は応援に入り、ポスター貼りや街頭宣伝に同行。演説会に登壇したという。 SNSでは朝日の記事に対して 《見出しよ笑》 《“再三”は余計では?》 《現職が落ちるなんて石丸効果だね》 と皮肉めいた投稿が殺到している。 「石丸氏も小池百合子東京都知事に敗れたように、現職首長というのはやはり有利で強い。新しい人に代わると良くなる部分があるかもしれないが、逆に今ある生活が変な方向に変えられる可能性もある。意外に変化を求めない人も多いということです。“現職の安心感”という武器は、よっぽどでない限り有利に働くことが多いですからね」(全国紙記者) しかし例外もある。 ◆一日彦根市長にもなった石丸氏だが… 不倫関係にあった女性から提訴され、’24年11月に解決金500万円を支払い和解した岸和田市の永野耕平前市長は出直し選で今月敗れた。 また’21年には大阪府池田市長選で、「家庭用サウナ」を市役所に持ち込むなどしたことが問題視された冨田裕樹氏も落選。’22年には市長室にシャワー室を設置して物議を醸した千葉県市川市の村越祐民氏も大敗した。 この当時は「西のサウナ・東のシャワー」などと揶揄されて報じられた。 一方、今回の和田裕行市長に関しては特に大きな問題があったわけではない。にもかかわらず現職が新人に負けた。これはSNSでささやかれている“石丸効果”なのだろうか。 「都知事選のときには和田市長は、今回とは逆に石丸さんの応援にかけつけていた。それに恩返しするため、去年8月には“1日彦根市長”として石丸さんが就任し彦根市のPRにも尽力した。持ちつ持たれつの盟友といった感じですね」 と話すのは、在阪テレビ局関係者だ。 とはいえ、和田市長は敗北。つまり石丸氏の“知名度”や“人気”を票にかえることができなかったワケだが……。 「今回の市長選は、現職に大きなスキャンダルがあったわけではなくて負けてしまった。“石丸色”がさほどアピールできなかったのも敗因の一つでは。というのも石丸さんはテレビ局や新聞にも当たりが強く、会見で気に食わないメディアをつるし上げるなどしていたため恨んでいる記者は多い。今回の彦根市長選もほとんど在阪テレビ局などのいわゆる“オールドメディア”で報じられることはありませんでした。関わりたくないという気持ちが強いのでは」(同・在阪テレビ局記者) 実は投票率は前回よりも5%ほど上回っている。SNS戦略が得意な石丸氏にとっては、浮動票獲得は“お手のもの”だったはずだが、それも生かせていない。 「これといった敗因が分かっていないのが正直なところ。ですが、石丸氏が動いたわりにはオールドメディアが取り上げなかったので、SNSに疎い高齢者層にアピールできなかった。それに石丸氏自身が、投票直前の4月23日に前広島県安芸高田市長時代、市議をどう喝し名誉毀損で訴えられた裁判で、最高裁で市側の敗訴が確定したことも影響したかもしれませんね」(全国紙記者) 石丸氏が立ち上げた地域政党『再生の道』は、東京都議選(6月22日投開票、定数127)で36選挙区に45人が立候補予定、7月の参院選には10人(比例9人、東京選挙区1人)を擁立したと4月25日に発表した。 石丸氏がバックについている“前哨戦”としては、今回の彦根市長選敗北は非常に痛い結果となった。果たして、東京で再び石丸旋風を吹かすことはできるのだろうか――。

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