日本代表・ホーバスHC「今しかない」海外組7名招集…アジア杯に若手抜擢の可能性示唆
5時間前
若手選手のアピール合戦を期待する日本代表・ホーバスHC[写真]=バスケットボールキング
6月15日、バスケットボール男子日本代表が若手選手を中心としたディベロップメントキャンプを公開。トム・ホーバスヘッドコーチは「ディベロップメントキャンプですけどトライアウト」と話し、今回の参加選手が8月に開催される「FIBAアジアカップ2025」でもメンバー入りする可能性が高いことを示唆した。
今回のディベロップメントキャンプは平均年齢21.7歳というフレッシュな顔ぶれで、Bリーグでプレーする若手選手のみならず、アメリカの大学などでプレーする海外組を7名選出。その理由について、ホーバスHCは「2月と11月のFIBAウィンドウは大学生だから来られないじゃないですか。だから今しかないんです。そういう選手をいっぱい見たい」と説明。
特にパワーフォワードとしても起用できるサイズを備えた選手が多いことにも言及し、「晶(ジェイコブス/フォーダム大学)だけじゃなくて、伶音(渡邉/東海大学)もすごい頑張ってるし、ユウト・ヤマノウチ(山ノ内勇登/オーラル・ロバーツ大学)、ユウト・カワシマ(川島悠翔/シアトル大学)…。アメリカでやっている選手たちが結構4番できそう。そこをすごく見たいです」と指揮官。ポイントガードの有力選手もしのぎを削っており、「おもしろい。みんなすごく頑張ってる。いい雰囲気です」と笑みを浮かべた。
最年少16歳の白谷柱誠ジャック(福岡大学附属大濠高校)については、将来性を見込んで「彼のために、日本のバスケのために経験させてあげたほうがいいかな」と、このタイミングで招集した理由を説明。それでも、ディベロップメントキャンプ参加選手からアジアカップの代表メンバーに入る選手がいるのか問われると、まだロスターが決まっていないことと勝利を追求することを大前提としつつ、「アジアカップは若いメンバーが多いかもしれない。この合宿から結構呼びます。アメリカから来た選手たちがこの合宿だけだともったいないな、もうちょっと見たいなとか、経験させたほうがいいとか。絶対アジアカップ(メンバー入り)のチャンスあります」とコメント。
今回のディベロップメントキャンプ参加選手たちにも、その旨を伝えているといい、「もうアジアカップの準備はこの合宿から。この合宿はディベロップメントキャンプですけど“トライアウト”です。だから絶対ちゃんと勝負したら、自分のベストパフォーマンスを見せたらチャンスあります。だからみんなモチベーション高いと思う」と、アジアカップ代表メンバー入りの競争激化を歓迎した。
約2カ月後にアジアカップを控える日本代表は今後、6月23日から7月6日にかけて第1次強化合宿、7月上旬に第2次強化合宿(韓国遠征)、7月中旬に第3次強化合宿を実施。メンバー選考とチーム強化を重ねて、8月5日からサウジアラビアで開催されるアジアカップに挑む。
■ディベロップメントキャンプ参加選手
中村太地(PG/190センチ/27歳/ライジングゼファー福岡) 前田怜緒(SG/191センチ/27歳/アルティーリ千葉) 山口颯斗(SF/195センチ/26歳/長崎ヴェルカ) 佐土原遼(SF/192センチ/25歳/ファイティングイーグルス名古屋) 三谷桂司朗(SG/191センチ/23歳/広島ドラゴンフライズ) 狩野富成(C/206センチ/23歳/信州ブレイブウォリアーズ) 脇真大(SG/193センチ/23歳/琉球ゴールデンキングス) ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(PG/181センチ/22歳/サンロッカーズ渋谷) 山ノ内勇登(C/211センチ/22歳/オーラル・ロバーツ大学) 山崎一渉(SF/200センチ/21歳/ノーザン・コロラド大学)
ジェイコブス晶(SF/203センチ/21歳/フォーダム大学)
湧川颯斗(PG/194センチ/21歳/三遠ネオフェニックス) テーブス流河(PG/184センチ/21歳/ボストン・カレッジ)川島悠翔(PF/200センチ/20歳/シアトル大学)
ニモ正義(SF/198センチ/19歳/ー) ロロ・ルドルフ(PG/188センチ/19歳/ー)渡邉伶音(PF/206センチ/19歳/東海大学)
瀬川琉久(PG/184センチ/18歳/千葉ジェッツ) 白谷柱誠ジャック(SF/194センチ/16歳/福岡大学附属大濠高校)