「ハラハラしたけど、狙ってよかった」 岩井千怜はムービングデーに迷わず1オンチャレンジ
◇米国女子◇リビエラマヤオープン 3日目(24日)◇マヤコバ エル カマレオンコース (メキシコ)◇6583yd(パー72)
優勝争いが見える位置で迎えたムービングサタデーだからこそ、岩井千怜は楽しむことだけ意識した。「勝ちを意識してラウンドすると、余計に空回りしちゃうので」。ティイングエリアが前に出された17番(263yd)も迷わず1オン狙い。「攻めたほうがおもしろいなって。ワクワクを皆さんに届けたかった」と3Wを握ってバーディを奪った。
「ただ楽しむ気持ちで」と話したが、フェアウェイが狭く風が強いコースで我慢が強いられるのは覚悟していた。2日間を回った感触から、3日目に決めた目標は2アンダー。「そう簡単に行かないだろうな」と気を引き締めてスタートしたが、チャンスは意外とすぐにやってきた。
4番(パー3)のグリーンを見ると、昨日はオーバーしたPWのショットとちょうど同じ距離にカップが切られていた。「風も同じ感じだったので、すぐイメージで来た」と右奥のカップを狙い、1m弱につけてバーディ。5番(パー5)も2m弱につけて連続バーディとし、目標をすぐに達成した。
「このまま行けるところまで行こう」とスイッチを切り替えたところで、覚悟していた展開がやってきた。後半はパーオンを逃してアプローチで寄せて、パットで入れて…の我慢が続く。「惜しいバーディパットがいくつかあったけど、外しても焦らずに」と次のチャンスをじっと待ち、17番を迎えた。
3Wのティショットはグリーンで跳ねて奥のカラーまでオーバーしたが、アプローチで約1mに寄せてバーディ。「ちょっとハラハラしたんですけど、狙ってよかった」。流れを切らさず、18番(パー5)も手前ラフからのアプローチを約1mに寄せてバーディで締めた。ボギーなしの4バーディ「68」と目標だった“2アンダー”の上を行き、通算6アンダー2位で最終日を迎える。
米国で初の優勝争いも、緊張感を含めて楽しみたい。英語のインタビューで答えた意気込みは、「Just fun, enjoy, be patient(楽しんで、我慢強く)」。笑顔で最終決戦に挑む。(メキシコ・プラヤデルカルメン/谷口愛純)
2025年 リビエラマヤオープン 3日目 岩井千怜 ハイライト
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